毎日子育てお疲れ様です。
我が子が小学校高学年になり、少しずつ自分で自分のことができるようになってきましたよね。
たくましいと思いながら、時に癇癪を起こして大変になったりすることもあるのが小学生。
しかも高学年にもなると、力が強くなってきて、親の手に負えないこともありますよね。
私も経験がありますし、自分も癇癪を起こして親を心配させたこともあります。
でも、毎回癇癪を起こされると疲れてしまいますよね。
疲れてしまった場合はどうしたらよいでしょうか?
対処法についても紹介していきますね!
癇癪とはどんなことを指すの?
まず、「癇癪」というものは具体的にどんなことを指すのでしょうか。
ちょっとしたことで怒り出し、またそれが激しい状態
癇癪とは「ちょっとしたことで怒り出す」ことを指します。
感情を抑えきれないで激しくその怒りを面にだし、周りの制止などがきかず、泣きわめくことを指します。
怒りのコントロールがあまり得意ではなく、感情が爆発した時に様々な行動で「怒っている」「感情が爆発している」という事を周りにわかるように伝える行動です。
具体的な態度は4つ
癇癪が起こると子どもが起こす行動は主に4つあります。
- 叫んだり大声を出したりと奇声を発する
- 物に八つ当たりし壊してしまう
- 部屋に閉じこもり大声で泣き叫んだり物を投げる
- 叫びながら周りにいる人を攻撃する
主にこのような行動になることはありませんか?
特にいきなり癇癪を起こす子どもだと、なぜいきなり癇癪を起こしたのかがわからず、親がどう対応した方がいいのか迷うことがありますよね。
幼児の癇癪ような奇声を路上であげている小学校高学年。住宅街で叫んでる…#道路族 #育児 #子供
— にぼし (@ZGPFdE7cNzXlLMm) April 29, 2019
癇癪の激しさやきっかけは子どもそれぞれで異なりますが、どんな行動をとるのかはどの子どもも似ていることが多いです。
小学生の高学年にもなると体も成長し、力もついてきますので、癇癪を起こした場合、親、特に母親の力では止められないことも出てきます。
癇癪を起こすことが毎回だと、子どもはもちろん、親も疲れてしまいます。
小学生高学年の子どもの癇癪が酷い時の対処法!
小学生高学年の子どもの癇癪はそれはそれはしんどいですよね。
そんな時はどうしたらいいのでしょうか?
まずは自分の気持ちを整理する
まずは親であるあなたの気持ちを整理することがまずは必要です。
親の気持ちに余裕がないと、子どもの気持ちを理解し、受け入れることが難しいです。
悲しい気持ちや悔しい気持ち、混乱している気持ちなど、感情が様々だと思います。
それをまず受け止めて認めることにしてみましょう。
「自分は今こういう状態にあって、こういう感情でいる」ということをまずは理解することで、気持ちが少し静まってきます。
子どもが癇癪を起こしていると、親は一緒になって怒ったり、止めようと意気込んだり、悲しんで何もできないという事が起きがちです。
親であっても一人の人間。
様々な感情があって当たり前です。
まずはその感情をそのまま丸ごと受け入れて味わいましょう。
「私がしっかりしなければ!」と意気込むのも、まずは自分の気持ちをしっかりと味わい、そして受け入れた後でも大丈夫です。
無理をして頑張ろうとしても、子どもはそれを見逃しません。
マイナスの感情を子どもは受け取ってしまいがちです。
まずは自分の心としっかりと向き合いましょう。
癇癪を起こす状況を整理する
自分の子どもの気持ちが整理できたら、次は癇癪を起こしている状況について考えてみましょう。
子どもが癇癪を起こすのは、今回が初めてでしょうか。
それとも、以前からあったことなのでしょうか。
幼いころから癇癪はひどかったのでしょうか。
そう言ったことをまずは思い出し、メモに書いてみましょう。
ちょっとしんどいかと思いますが、子どもが癇癪を起こした時の状況をメモしておき、それを分析してみましょう。
- いつ
- どこで
- どんな状況で
- 何に怒ったのか
- どう怒ったのか
- どう収まったのか
- 私(親)はどう対応したのか
といったように書いていき、「何が原因で」「どう収まったのか」という所をしっかりと覚えてみましょう。
例えば私の場合
- 4月15日
- 学校から帰った後
- 自宅で
- 宿題について質問したら突然「わかってるよ!!」と怒り始める
- 宿題はやったのか、という事を質問したら、それがかちんと来たらしい
- (これまでもイライラしていたらしく、そのイライラが爆発してしまったよう)
- 大きな声で怒鳴る、ランドセルを乱暴に投げて部屋に閉じこもる
- 30分自分の部屋で本を読んでいたら落ち着いたらしく、リビングに戻って宿題をしていた
- 私は何も声をかけず夕飯を作った
といった感じに箇条書きにしてみました。
そうすると「どんな状況で癇癪のスイッチが入るか」という事、「どうしたら落ち着いたのか」という事が明確にわかりますよね。
それを繰り返し書いていくことにより、子どもがどんな時に癇癪を起こしやすいのかが具体的にわかるようになります。
そうなるとどこを改善すればいいのかがわかるようになるので、この作業をお勧めします。
子どもの気持ちの波をイメージし原因を見てみる
また、子どもが癇癪を起こしている時の気持ちの波を一度観察してみましょう。
あなたの子どもは、突然バーンと爆発し癇癪を起こすタイプなのか
じわじわと怒りが溜まってきて、抑えられなくなって癇癪を起こすタイプなのか
そのどちらでもないのか、ということを観察してみてみましょう。
すると、だんだんと子どものタイプがわかってきて「そろそろかな・・」という予兆(サイン)を知ることができるようになります。
そして気持ちの波のリズムがわかってきたら、「なぜ今回は子どもは癇癪を起こしたのか」という事を分析してみましょう。
すると「癇癪を起こす前にできること」が見えてきます。
例えば、いきなり怒る子どもには、怒るサインを見極めて「スイッチワード」のように「それを言うと怒り出す」言葉を探してみましょう。
また、じわじわ怒るタイプの子どもは、日々の態度や表情などを観察し「そろそろストレスが溜まってきているのかな・・・」という前に、リラックスできる環境を作ったり、話を聴いたりしてガス抜きをしてもらいましょう。
癇癪を起こした子どもを責めない
実は私も癇癪を起こしていたことがありますが、癇癪ってドカーンと爆発するのを自分では止めることができないんですよね。
また、途中で止められると、逆にその怒りのエネルギーをどこに持っていけばいいのかわからず、自分で収め時がわからなくなってしまうこともあります。
そして、癇癪を起こしていることについて指摘されると、責められたように感じてさらに癇癪が抑えられなくなってしまうんですよね。
癇癪は本人の意思でコントロールできないこともあります。
そのため、もし癇癪を起こしても、子どもを責めることはさけたほうがいいでしょう。
癇癪を起こすことがあまり良くないことだと、子どももちゃんとわかっているはずです。
責めるより受け入れる方が効果的なんですね。
必要なら相談機関を利用しよう
子どものことで悩みすぎると、普段から親の感情が安定しなかったりすることで、さらに子どもの感情を不安定にさせがちになります。
親が一人で抱え込みすぎても、解決することもなくお互いに傷つけあってしまいかねません。
また、癇癪を起こした際、子どもがモノや周りの人に暴力をふるう場合、また自身にその怒りの矛先を向けてしまうこともあります。
どちらにしろ、自分や他者に危害を加えてしまうのを、そのままにしておくのは良くありません。
都道府県などには子育てに関する相談を受け付けているところがあります。
厚生省のHPにはそういった相談窓口の案内があります。
療育センターなどでも、子どもの事を医学的な見解から相談に乗ってくれることもありますので、一人で抱え込みすぎないように相談してみましょう。
→こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)
癇癪を起こす子どもの本音
癇癪を起こして困っているのは大人だけではありません。
実は子どもも同じように悩んでいることがあります。
そもそもなぜ、子どもは癇癪を起こすのでしょうか。
その本音についてご紹介しますね。
思い通りにならないことへのいら立ち
子どもが癇癪を起こす理由の一つに「自分が思っていた方向に進まない」「自分が思っていた結果ではなかった」という事へのいら立ちがあります。
例えば、思っていたよりもテストの点数が取れなかった
もっとできると思っていたことができなかった
そういった「自分の期待以下の結果」を生み出した「自分」や「周り」にイライラして爆発してしまうんですね。
こう言ったことは、周りから期待されていることが分かっている子どもに多いです。
「できない自分」に我慢ができないんですね。
ストレスに耐えられない
小学校高学年になると、人間関係や部活動などでストレスがたまりやすくなります。
特に人間関係に悩むことが増えるのも高学年ですよね。
また、クラスでも発言が強い人、そうでない人で差が出てくることも多いです。
そのため、嫌なことがあっても相手になかなか言えなかったり、友達関係でうまくいかなかったことが積み重なり、ストレスが溜まっていくことが多くなります。
また、中学受験をする子供は、勉強や進路についての悩みを抱えることが多く、そのストレスが過剰にたまると癇癪を起こして感情を爆発させるのです。
親にわかってほしい
癇癪を起こす子どもは、自分の気持ちをなかなかうまく言葉に出す事が苦手な子供が多いです。
そしてそれが故に、親になかなか本音を伝えられない、本当の気持ちをわかってもらえないこともあります。
それでもやっぱり親に自分の気持ちを理解してほしい。
でも上手くわかってもらえない。
その思いを伝える手段として、癇癪を起こして気付いてもらおうとするのです。
我慢できない
癇癪を起こすのは、自分の感情の高ぶりをなかなか我慢できず、だからと言ってうまく発散できる方法を知らなかったりする子どもが多いです。
こういったタイプは、自分や周りに対して理想が高く、その理想を達成できないことや目標を叶えられないことに我慢をすることができません。
そのため、嫌な気持ちや悔しい気持ちを「癇癪」という行動で表現するんです。
こういった本音が複雑に絡み合って、癇癪という行動を起こさせていることも多いです。
原因や本音は一つではないことを親は理解しておきましょう。
そして、一つ一つの行動から、「子どもは何を親に伝えたいのか」ということ「心の状態はどんな風か」を紐解いていくことが必要なのです。
癇癪を起こしたら落ち着かせる方法も紹介!
それでも癇癪を起こす子どもにはやはり手を焼いてしまいますよね。
癇癪を起こしている場合、どうしたらよいのかについても解説していきますね。
一人になれる空間を作る
子どもはある程度感情を爆発させた後、少しずつ落ち着いてくることが多いです。
そのため、一人になれる空間を作り、気持ちが冷静になれるような環境を作りましょう。
「外ではいい子」は特に、外の喧騒にストレスを感じていることが多く、無意識のうちにストレスを抱えていることが多いです。
静かな環境にあると、少しずつ癇癪も落ち着いてくるので、静かで落ち着いた環境を作っておきましょう。
好きなことをさせる
子どもの中には、嫌なことをしないといけないことに、過剰なまでのストレスを感じることもあります。
例えば、テスト前なので勉強しないといけないが、勉強が嫌で癇癪を起こす。
習い事に行かないといけないが、行きたくなくて駄々をこね癇癪を起こす。
自分の欲求が通らないことに、癇癪を起こすことでわかってほしいと伝えているんですね。
また、癇癪を起こしている時は、こちらが何を言っても攻撃的になってしまい、効果がないことが多いので、そういった場合は子どもの好きなことをさせてみるようにしましょう。
好きなことをするときは、誰もが心穏やかに機嫌よくいられます。
時間を決めるなりして、好きなことに打ち込む時間を作るようにしてみましょう。
あえて何も言わず様子を見る
子どもは癇癪を起こすと、ある程度自分の感情を吐き出さないことにはモヤモヤが残り、その後もちょっとしたことで癇癪を起こすことがあります。
また、途中で親に制止されると、癇癪の収め時を見失い、ずっと怒ってしまうこともあります。
そのため、少し距離を置いて様子を見るようにしましょう。
落ち着いてから冷静に話ができることも多いです。
少し俯瞰した状態で見ていくようにしましょう。
外出先の場合はとにかく「わかった」
癇癪を起こす子供の親で最も悩みの種なのが「外出先でも癇癪を起こす」ということです。
そうなると周りの人に怪我をさせてしまいかねませんし、周りに迷惑をかけてしまうこともあります。
そういった時は子どもを受け入れて、たとえ中途半端でも癇癪を収めることを意識しましょう。
「わかったからね」とその感情に寄り添いながら少しずつ冷静になれるように、子どもに働きかけましょう。
本格的に怒るのは家に帰ってからやればよいのです。
まずは冷静にさせることを優先させましょう。
ストレスを解消する方法やグッズを
子どもによっては、自分のストレスを解消することや、自分の気持ちを言葉にすることが難しいという子もいます。
そういった子どもは自分で感情のコントロールをすることが難しく、周りのサポートがあると落ち着くことが多いです。
ストレスの解消法は人それぞれであり、様々です。
子どもが何をすれば穏やかにしていられるのかを一度観察し、それを定期的に生活に取り入れるなどをして、ガス抜きをさせるようにしましょう。
子どもが穏やかな気持ちでいる時や眠る時に落ち着くグッズなどもあれば、癇癪を起こした際にそれを手に持たせることで感情の興奮が少し静まることもあります。
ありとあらゆる手段を使って、少しずつ癇癪の時間を短くしていきましょう。
まとめ
今日は小学校高学年の癇癪について書いてきました。
高学年にもなると、力も強くなり、また言葉をたくさん覚えている関係で、大人が驚くほど達者に意見することもあります。
親が一人で悩んでいると、子どもにもそれが伝わり、それがますます子どもを不安定にしがちです。
どうか一人で悩まずに、周りに頼りつつ、子どもの感情コントロールができるようサポートしていきましょう。
もし感情のコントロールが親もできない場合は、言葉だけじゃなく絵で会話するのもありですよ!
↓心の癒しを自分で行い、そのスキルを収入にも変えよう!↓
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!