毎日学校に送り出してから、あっという間に子どもが帰ってくる。
学校ではきっと、お友達と一緒に楽しく遊んできたんだろうなって思うと、親としてはうれしくなりますよね。
でも帰ってからも家にいるし、土日は予定がないのに誰とも遊ぼうとしない。
心配になってしまうと止まりません。
今回は、小学生になった子どもが放課後に友達と遊ばないのは大丈夫なのか、そしてその心配にどのように対処すればいいのかをお話ししていきます。
小学生の子どもが放課後に友達と遊ばいのはヤバい?
小学生の我が子が友達と遊ばない。
そのことについて、
「友達がいないのではないか」
「いじめられているのではないか」と、不安に思う気持ち、親としては当然ありますよね。
いじめられているんじゃないか・・・
学校でうまくいってないんじゃないか・・
実際ヤバいんでしょうか?
放課後友達と遊ばなくても大丈夫
結論からお伝えします。
放課後に友達と遊ばなくても「大丈夫」です。
子どもは生まれて成長していく中、幼稚園・保育園・こども園などに入り、その後小学校へと進学していきます。
子どものステージが変わり、どんどん社会の一員になっていくにつれて、周りの人と共存ができるのか親として心配するのはすごくわかります。
でも、友達と遊んでいなくても「大丈夫」なのです。
放課後の時間は短い
現在の学校では、放課後はそこまで長くありません。
低学年ですと5時間授業
高学年になると6時間授業が当たり前になります。
そうすると低学年は15時頃帰宅、高学年は16時頃帰宅します。
そこからおやつを食べ、宿題をやると、あっという間に夕ご飯の時間ですね。
今は学校も宿題が多く出るので、放課後遊びに行くとその後終わらせるのが大変ということもあります。
その短い時間に友達と遊ばなかったからと言って仲間外れになる、と心配しなくても大丈夫です。
なぜ友達と放課後遊ばないのかその理由
ただ、親としては
そう疑問に思う人も少なくないと思います。
なぜ友達と一緒に放課後遊ばないのか?
その理由について今から書いていきますね。
学校側の規律で遊べない
まず1つ目は、「子どもが置かれている環境が昔と変わっている」ということです。
今のご時世、犯罪から子供たちを守るため、そして教育上学校からの規律が厳しいという場合があります。
例えば、「放課後は16時までしか残って遊んではいけない」と定めた学校があるそうですが、これは危ない事件や事故などを未然に防ぐ目的や、以前よりも危険が多い世の中になったのでこのような規制ができたと思います。
私の子どもも家に帰る時間が決められていて、それを破ると先生から指導されていました。
物理的に平日は遊べる環境にない、ということも、子どもが放課後に友達と遊ぶことができない理由の一つになっているんですね。
塾や習い事で忙しい
現代は塾に入っている子や習い事をしている事が増え、学校から帰ってから遊ぶ時間がないという子もいます。
平日はもちろん、土日ですら習い事がある、というくらい、今の子供はいそがしいのです。

だから、こちら側が遊びたくても、友達が忙しくて遊べないということもあります。
たった数年でどんどん進化を遂げていく時代なので、お母さんやお父さんの時代に当たり前だったことも今の時代では当たり前ではないことがあります。
それは子どもの放課後の過ごし方も例外ではありません。
ですので、自分たちがどうだったとか、他の周りの子がどうかということはあまり気にしなくても大丈夫です。
家でゆっくり休みたい
これは、子供自身が学校で色々と周りに気を張っていることから、「家に帰ったらゆっくりと休みたい」と思い、子供自身の希望で友達と遊んでいない、ということです。
学校はたくさんの人がいて、委員や係り、日直、掃除当番、給食当番、班活動、授業など、様々なところで嫌でも会話やコミュニケーションを取らなければいけない場面があります。
人とコミュニケーションをとることは、自分では疲れているつもりはなくても、知らず知らずのうちに気疲れしていることがあります。
例えば、相手の表情を見ることや、「これを言ったら相手が傷つくかな」といった判別などです。
そんな知らず知らずの気疲れを家に帰って癒したい、家に帰って休むことで、自分の気持ちをニュートラルに持っていくという子どももいるということなのです。
やりたいことが他にある
これは私の子どもがそうでした。
友達と遊ぶことよりも、やりたいことがあるということで遊びに行かないということなんですね。
大人で言う「趣味」のようなものが、子どもにもあります。
例えば、
- ゲーム
- 絵・マンガを書く
- スポーツをする
- アニメを見る
など、その子によってやりたいことは様々です。
大人の私たちにも仕事や家事や育児が終わったらやりたいことってありますが、それと同じです。
一度、帰ってきた子どもはどんなことをしているのか見てみてください。
夢中になって取り組んでいることが、今は友達よりも大切なことなのです。
それがその子の息抜きのようなもので、生きるためには必要なこと。
それを無理にやめさせる必要もないので見守ってあげてくださいね。
今の人間関係で満足している
これは、自分と子どもの友達との付き合い方の価値観が違う時によくあることです。
子供が学校だけでの友達付き合いで十分満足していることも考えられます。
放課後に友達と遊んでいないからといって、学校に友達がいないとは限りません。
学校に行っている時間にたくさんの友達と遊んでいて、友達とはその関係で満足していることも多くあるんです。
大人も仕事が終わったら、職場の人と離れてはやく1人でゆっくりしたいと思うことありますよね。
別に職場に嫌な人やいじめを受けているわけではなくても、自分の時間が欲しいと思うことは誰もが思う普通のことです。
こういった理由から子供は放課後にあえて友達と遊ぼうとしないわけです。
一度「どれに当てはまるかな?」と子どもの帰宅後の姿を観察してみましょう。
小学生の子どもが心配な時できる対処法
しかし、どれだけ大丈夫と言われても心配なものは心配ですよね。
そこで、次は心配なときにどうすればいいのか、対処法について3つの点でまとめたので参考にしてみてください。
子どもを見守る
これがまずは一つ目の方法です。
そう感じる方がほとんどだと思います。
でも、子供のことを思えば一番有効な対処法です。
何もしないというより、「見守る」という言い方にした方がわかりやすいですね。
子どもは子どもで、学校での生活に満足して家に帰ってきています。
疲れて帰ってきて、家でゆっくりするなり、やりたいことや趣味に時間を使うなりしたいのに、「お友達と遊ばなくていいの?」「学校にお友達いないの?」なんて根掘り葉掘り聞いたり、問い詰めたりすれば、子どもはプレッシャーを感じてしまいかねません。
「友達と遊ばない自分てダメなの・・・?」
「友達と遊ばない私っておかしい?」
そんな感情を植え付けてしまいやすいのです。
「他の子は友達と遊んでいるのに」とつい周りと比べてしまいがちですが、子どもの成長速度は一人一人違います。
「今は、1人でいたい時なんだ」と見守ってあげると、子どもものびのび自由に過ごせます。
見守ることで、少しの変化に気付くことも出来ます。
決して放任するのではなく、子どもが何かヘルプを求めてきたら、出番だ!とばかりに手を差し出しましょう。
子供は親がどっしりと構えているだけで安心するものです。
そのうちに、友達と遊ぶ面白さも理解していきます。
見守っていれば子どもは自然に成長していくものです。
今は心配が絶えないと思いますが、他の子と比べずにその子自身をみてあげましょう。
家でスキンシップをとること
これは、小学3年生以降はやりすぎてしまうと嫌がられるので、ほどほどにしておきましょう。
家でもし退屈そうにしていたら、ぜひ一緒に何か取り組んだり話しかけてみて、スキンシップを計ってみてください。
例えば学校から帰ってきた子どもが暇そうにテレビを見ていたり、ボーッとしていたりしたときに、夜ご飯を作るのを手伝ってもらったり、一緒にゲームをするといった、一緒にできることをやってみてください。
しつこく誘うと過干渉になり、子どもも心を閉ざしてしまいかねないので、ほどほどに誘ってみるようにしましょう。
子どもは大きくなれば家族より友達との絆を重要視します。
ちなみに私はクイズ大会やクロスワードパズルなどを一緒に解いていました。
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親子の時間をうまく使って楽しく過ごしてみるのも、子どもの精神の安定になるので、ぜひ試してみてくださいね。
子どもを観察してみる
なんだか1つ目の何もしないことと似ているかもしれませんが、大事なことです。
「子どもが友達と遊んでいない」という現状しか見ていないなんていう状態になっていませんか?
その子がどんな表情で学校に行っているか見ていますか?
どんな顔で学校から帰ってきますか?
よく観察してみてください。
- ちゃんと満足げな顔をしているか
- 不安そうな表情や、何か言いたげな顔をしていないか
疲れていて、暗い表情をしているなら心配のしすぎではないかもしれませんが、ニコニコ楽しそうにしていたり、学校での出来事を話してくれたりするなら、その子は学校で楽しく過ごしているとみてよいでしょう。
また、子どもは悩んでいる時、昔と同じ行動をすることが多いです。
日頃観察していると、子どもが言えないことにも気づくことができるようになります。
まずは、子どものことをみてあげることから始めてみましょう。
いじめとの見分け方も
これまで、放課後に遊ばないことは大丈夫、とお伝えしましたが、それでもやはり「いじめ」についてはしっかりとチェックした方がいいと思います。
子どもの様子を見るしかない親。
いじめにあっているのではないか、遊ぶ友達がいなくて放課後に遊ぶこともしないのではないか・・・と心配してしまいますよね。
いじめにあっているのか見分ける方法をお話ししていきます。
学校に行きたがらない
まずこれはわかりやすいサインの一つです。
朝になっても起きてこない、起きているのに学校に行く準備をしない。

または、何度も体調が悪いと言って学校を休みたがるなどの状況は、誰かにいじめられているサインの事があります。
子どもはそういった時、「学校に行かなければいけないけど、どうしても行きたくない」という葛藤を繰り返しています。
しかしどうしても身体が動かず、そのような行動をしているかもしれません。
そんな時、無理に学校に行かせることはしないで休ませてあげて様子をみてあげましょう。
休むのが難しければ保健室に行って休ませてもらうのも一つの手です。
そして話せそうなら、根掘り葉掘り質問ぜめにするのではなく、答えてくれることだけ聞いてみたり、話しやすい環境を作ってみたりして状況を聴いてみましょう。
子どもの持ち物をチェックする
これをするときは「何があっても問い詰めたり非難したりしない」という決意をしてから臨むようにしてください。
意図しないものがあり、「何で・・・!」と怒りたくなっても今は我慢です。
何かしらいじめられているかもしれない証拠がないかをそれとなく探してみるのです。
もしかすると、教科書が破られているかもしれませんし、持ち物に汚れが目立っているかもしれません。
これも、わかりやすく「何これ、破れてるじゃない!」「なんでこんなに汚れてるの!?」など聞くのはよくないです。
それとなく確認してみて、気づいたらすぐに問いつめるのではなく軽く聞いてみたり、新しいものを用意しておいたりするのがいいと思います。
親に心配や迷惑をかけたくなくて話せない子どももいると思います。そんな気持ちを汲み取ってあげるのも親の務めだと思います。
親には言えないことも子供はたくさんあります。
ただ、それは単純に「怒られるから」というわけではなく、「親に嫌われたくない」という気持ちの表れでもあるのです。
もし何も証拠が出なければそっとしまって元の場所に戻しておきましょう。
子どもにバレると今後見られなくなってしまうので慎重に。
携帯電話との関わり方
これは、子供個人のことなので、親はなかなか気づきにくく、また介入しずらいことなんです。
現代の子は携帯電話を常に持っている子がほとんどです。
小学生もスマホを持っている子どももいますし、キッズケータイを持っている子も少しずつ増えてきています。
やたらスマホばかりいじったり、LINEの着信で不安そうな顔をするときは、何かしらLINEを通して嫌なことがあるかもしれません。
子どもの世界でも残念ながら上下関係もあり、それに対してピリピリしていることもよくある話なんですよね。
携帯電話との付き合い方が異常に多かったり、話しかけると怒ったりと、首をかしげる行動をしていたら、さらにしっかり日頃の生活などを観察していきましょう。
おわりに
今回は、小学生の子が放課後に友達と遊ばないことについてお話ししました。
子どもは、親の知らないうちに壁にぶつかって知らないうちにその子なりに成長しています。
ついつい心配してしまいがちですが、焦らないで、まずは子どもの様子を見守って、親はどんと構えているくらいがちょうどいいかもしれません。
どうしても心配であれば、学校での様子をよく知っている担任の先生に、学校ではどんな風に過ごしているのかなどを合わせて相談してみるといいですね。
子どもが家でリラックスでき、毎日楽しんでくれるよう取り組んでいきましょう。
暑い毎日が続きますが、親子でリラックスできる毎日を過ごしましょう。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!