7月に入り、藤井聡太7段と、木村一基王位の王位戦7番勝負が始まっていますね。
第1戦は藤井7段が勝利しましたが、これからの展開が気になります。
私が密かに応援している木村一基王位。
ファンも多いのには、その性格の親しみやすさが理由にありました。
仲良しの棋士とのエピソードについても書いてあります。
目次
木村一基(将棋)の性格は涙もろくて毒舌家?
木村一基王位の性格。
ファンがたくさんいるのは、その性格に理由がありました。
涙もろい性格
木村王位について語る時、この「涙」なくしては語れないものです。
非常に涙もろい性格の持ち主で、何か感極まるとすぐに泣いてしまう情のアツイ性格の持ち主です。
自身が初タイトルを獲得した対局の後の会見で、家族のことを聞かれた木村一基王位は、これまでのことを思い出し、思わず涙してしまったんですね。
この時のことをインタビューされると、木村王位は恥ずかしそうに「用意していた質問と違ったので、思わず涙してしまいました」だと言い、その後に「あの時妻と子どもだけで海外旅行に行ったことを思い出せば泣かなかったのに」と笑いをさそっていました。
また、預かり弟子となった時、師である沼春雄七段と飲みに行った時も、昇級を逃してしまったことで泣きながら呑んでいたこともあったと言います。
情にもろい性格だからこそ、「おじおじ」と親しまれ、若い世代からベテランの方にまで愛されるのでしょうね。
毒舌家でも面白い
そんな情に厚い木村王位は、毒舌家という一面もあります。
これは本人が自覚しているのもあり、木村王位ファンならだれもが知っているところです。
ただ、この「毒舌」も嫌味がなくてさっぱりしているんです。
相手を本当に貶めようとか、いじめようということは全く思っておらず、その場の雰囲気を和やかなものにしたり、見ている人に楽しんでもらおうという気遣いが見て取れますので、毒舌家であっても非常に好感が持てるんです。
あるインタビューでも木村王位の評判を悪く言う人はいなかった、と記者の人が話すほど。
木村王位は「紙にかかれちゃうからマズいでしょ。だから誰にも言わなかったんじゃないかな」と笑いつつも、「悪く言われないというのは嬉しいね」と笑顔で返していました。
ただ、毒舌な中でも対局になると真剣になるからこそ、好きな人は多いのだそうです。
普段は軽妙なトークと毒舌で笑いを誘い、対局では理詰めの真剣勝負。いい歳したおじさんが男泣きするなんて将棋って本当にロマンチックだし、こんなおじさんに将来なりたい。#木村王位
— Eiichi Horiuchi 🍀 (@horiuchie1) September 26, 2019
茶目っ気がある
木村一基王位は、解説者になると視聴率が上がるなど、非常に解説が面白くわかりやすいです。
木村王位の自然かつ的確な解説は、将棋を知らない人にも楽しめるよう、随所に木村王位の茶目っ気な冗談がちりばめられています。
難しい将棋の解説が、全く堅苦しくならないのは、木村王位の力があるからなんでしょうね。
ニコニコの無責任なコメとはいえ、木村一基の解説上手は誰もが認めるもので、これだけ見えてなんでタイトル取れないというのも、もはや事実に反するんだからそらもう泣くわ。
>>【永久保存版】木村一基八段の爆笑解説!「ヒャ〜、これはまた渡辺さん強くでましたね」八段 https://t.co/SgVft9qjR1— さようなら、今まで魚をありがとう。 (@NkGRnT) October 4, 2019
たまに恋愛相談なども受けているのですが、「アドバイスすることがないよ」といいつつもちゃんと相手の気持ちに寄り添っているところも素敵ですね。
解説でも、視聴者の表情を見て、技術的なことはなるべく入れることなく、「いかに面白く笑って聞いてもらえるか」を考えながら話をしているそう。
眠たい人がいれば笑っていけるように話をもっていくというサービス精神はさすがですね!
お酒が大好きでひたむきな性格
木村王位はとにかくお酒が大好き。
翌日にお酒が残るとのことで、なるべく普段四合瓶を空けないようにしているとか。
あまり強い方ではないのか、2合ぐらいで酔っ払ってしまい、3合飲むと翌日に残り、さらに4合飲むと自己嫌悪に陥るため、四合瓶を一本空けないように気を付けているといいます。
夕飯の時に飲むと寝るまで飲んでしまうそうなので、最近は寝る前に少し飲んでいるんだといいます。
一番好きなお酒は日本酒で、辛口がお好みなんだとか。
お酒を飲むとふわっとして気持ちが楽になるのかもしれませんね。
二日酔いにならないようビールを飲むと、日本酒が飲みたくなり、夜寝る前に飲むと、また長くなってしまうこともあるんだそうです。
好きな物に対してひたむきな性格なのでしょうね。
学生時代からずっとジョギングをして体力づくりをしているところを見ても、好きなことには一直線で没頭する性格でもあるようですね。
弟子への指導は厳しい
木村一基王位は、お弟子さんには非常に厳しいとのこと。
優しい言葉をかけたことはないそうですが、それはお弟子さんが「その程度でくじけるようなら、逆に将棋の世界には入らない方がいい」という木村王位なりの優しさなんだそうです。
ただ、将棋を学んでいる子ども達に優しく面白く指導している姿を見ると、本当に将棋を好きでいて、人に教えることがあっているのでしょうね。
コロナ禍でも、藤井聡太7段の快進撃に勇気づけられますよね!私もその1人。
ただ、王位戦だけは🙇♂️
木村一基王位は、我が故郷、千葉県四街道市出身。
「中年の星」に加え、毎年四街道の子どもたちに将棋を教えてくださる「四街道の星」です。
藤井7段すみません!今回は木村王位を応援します!#四街道 pic.twitter.com/5s1367WGXZ— 鈴木 陽介 (@yokke79) July 2, 2020
苦労を重ねたからこその木村王位の優しさが、指導に現れているんですね。
(追記)王位を奪取されても祝福の言葉をかける
木村一基王位、王位戦7番勝負で藤井棋聖と熱戦を繰り広げたものの、残念ながら藤井棋聖が4勝し、王位を奪取されてしまいました。
それでも、藤井棋聖が王位を獲得したことに対して「おめでとうございます」と祝福の言葉をかけているんですね。
自分のタイトルを奪取された時、やはり素直に祝福できないのが普通だと思います。
ここにも木村王位の人柄が出ているんですよね。
相手の力量を褒めたたえ祝福できるからこそ、「おじおじ」としてファンから愛されているんでしょうね。
木村一基王位と仲良しの棋士とのエピソードまとめ
木村一基王位はその性格の親しみやすさもあり、年齢を問わず多くのファンから慕われていますが、また同じように、棋士の中でも仲が良いメンバーがいます。
行方尚史九段、野月浩貴八段と仲良し
木村一基王位は、行方尚史九段と野月浩貴八段ととても仲が良く、番組でもトリオとして出演するほど。
村)B級1組順位戦、行方尚史八段が畠山鎮八段に勝ちました。行方八段は規定の成績を挙げたため、九段昇段です。「八段に上がってからだいぶ時間かかった。1勝1勝が重かった」。木村一基王位の活躍について問われ、「彼の(最年長初タイトルの)記録を抜くのは自分だけだと思っている」と語りました。 pic.twitter.com/fCxgi2okMa
— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) November 14, 2019
本日7月4日は野月浩貴八段のお誕生日です!
おめでとうございます㊗️🎉🎂野月先生にとって素晴らしい1年になりますように。そして益々のご活躍を心よりお祈り申し上げます🍀✨
(最近お目にかかる機会があまりないので写真は再掲です) pic.twitter.com/o0jqBW09iP
— 沙耶 (@saya_fly) July 3, 2020
木村王位が行方九段を「なめちゃん」とあだなで呼ぶところを見ると、かなり親しいのがわかりますよね。
お互いに好きな物や好きなことがわかっていて、うまい具合にツッコミ合いながら楽しんでいます。
そんなところを見ると、ファンも嬉しくなってしまうんですよね。
小学生からの付き合い
木村一基王位は、行方尚史九段と野月浩貴八段と小学生からの同級生でした。
同じ1973年に生まれている3人は、小学校からのお付き合いで、もう30年以上同じ将棋の世界で生きているので、あうんの呼吸の3人です。
特に行方九段と木村王位の出会いは小学校5年生。
研修かい入会試験で受験者として参加し、指したことが出会いでした。
行方九段は木村王位の声を「やたら響く声しているな」と注目していたんだとか。
結果は振り飛車に急戦で挑んで負けてしまったんだとか。
その後1対1で練習将棋を28歳ごろまで一緒にしていたといいますので、腐れ縁な感じだと木村王位は話しています。
行方九段と木村王位は、祝賀会では目隠し将棋もされた仲。
行方九段も「千葉の木村君」と呼ばれ尊敬していた相手と、これだけの時間一緒に将棋の世界にいると、当時は思わなかったでしょうね。
野月浩貴八段と行方尚史九段は酒のみ仲間
木村一基王位は、行方尚史九段と野月浩貴八段とよく飲みにいきます。
対局が終わっても飲みに行くことはざらにあり、また、収録の前日にも飲みに行き、40分収録に遅刻したというエピソードもあります。
30年以上の付き合いなので、お互いに休日どう過ごすか、好きなものは何かも知っているとのことで、3人でいる時はお互いのことはあまり話さないそうです。
よく知っているので、一緒に飲んでいるだけで幸せなんでしょうね。
また、「木村一基九段昇段記念祝賀会」では、当時八段だった行方尚史氏がお祝いに行き「八段になったのは一緒だったのに、木村が先に九段になるなんて……俺は認めないんだからね」とぼやいたのだとか。
そんなツッコミをお互いに気兼ねなくできるという存在と一緒に将棋の世界にいられるというのは非常に心強いですね。
木村一基王位のプロフィールや経歴を紹介
それではここで木村一基王位のプロフィールや経歴を紹介します。
木村一基王位のプロフィール
木村一基王位「このシリーズはどんなことがあっても自分の気持ちの持ちようが重要だと考えている」 pic.twitter.com/AWUCm9UvLy
— ロタ (@Rota_JP) June 30, 2020
名前:木村一基(きむら かずき)
生年月日:1973年6月23日
出身地:千葉県
出身校:私立昭和学院秀英高校
棋士番号:222
「おじおじ」「かじゅき」と呼ばれ、年齢性別を問わず親しまれている木村王位。
飾らないその性格と解説の面白さ、そしてその裏に隠された苦労から生まれた指し方に、心酔するファンは多いのでしょうね。
ちなみに木村王位は自分の事を「将棋の強いおじさん」と会話の中で話すことがあり、「おじさんの勝ちー」とガッツポーズを解説でする辺り、めちゃくちゃかわいいなって思えてきます。
マラソンを中学時代から続けており、体重をしっかり中学時代からキープされているんだとか。
また、コロナの影響で自宅にいた時に、映画をよく見るようにもなったといいます。
最近は「翔んで埼玉」を見て笑いまくっていたんだとか。
そんな木村王位にはお子さんと奥さんがいます。

対局中お弁当を持たせてくれることもあり、愛妻弁当でエネルギーをもらっているんですね!
木村一基王位の経歴
木村王位は幼稚園の頃から将棋を始めます。
この時教えてくれたのは隣に住んでいた子に教えて貰ったいいますが、すぐに強くなったこともあり、近所の将棋の集まりに行くようになったといいます。
そして、そこにいたおじさんが、当時千葉にあった将棋クラブに連れて行ってくれたといいます。
将棋教室に入り指していた所、小学校2年生の夏休みの時、指導に来ていた佐藤勇次八段(当時)を紹介され、対局後入門して腕を磨きました。
小学6年生の春に第10回小学生将棋名人戦でベスト8に入ります。
その後12月には6級で奨励会に入会。
しかしその後三段昇段に約2年、三段リーグを抜けるのにも6年半かかり、プロ入りは1997年4月1日と、遅咲きの名手としても知られています。
プロ入り後は勝率が高く、棋士仲間からは「勝率君(しょうりつくん)」と呼ばれるほどだったそうです。
1999年度は将棋大賞の勝率1位賞を受賞。
2002年度には新人王戦において、鈴木大介氏を破って優勝を果たしています。
その後7段に昇段したものの、タイトルに挑戦しては敗れていますが、デビュー以来2009年度(68期)までは順位戦で13期連続負け越しなしという記録を樹立しています。
この記録は木村王位を入れて3人しかいないという偉業でした。
2010年度にはB級1組への降級になったものの、2018年度にはA級への復帰を決め、2019年には第60期王位戦挑戦者決定戦で羽生善治九段勝利します。
そして豊島将之王位への挑戦権を獲得。
王位戦7番勝負で4勝3敗でタイトルを奪取することができました。
「千駄ヶ谷の受け師」と呼ばれる木村王位は、本当に波乱万丈の人生を送っていますね。
タイトル獲得まで時間がかかったその姿は、、実勢経験はあるものの、大会で優勝するのに3度目7年ぶりのポケモンリーグでようやく優勝した「ポケットモンスター」に出てくるサトシのようだと言われるくらいです。
1997年4月1日の「ポケットモンスター」放送開始から22年。
サトシ優勝おめでとう!!#アニポケ #anipoke pic.twitter.com/QapwlLdDp8— ピーカン (@pika_poke20) September 15, 2019
現在は藤井聡太7段と第61期王位戦7番勝負を受けている最中です。
受け師と言われていても、受けながら攻撃する指し方は本当に油断ができません。
彼の将棋人生は「百折不撓」そのもの。
攻撃の方が好きで、決して勝負を諦めないその姿に「おじさんの星」として君臨する木村王位。
彼のこれまでの実戦の内容も本になり、こちらを読んでさらに木村王位の人柄や人生に惚れたという人が後を絶ちません。
この軽い毒舌が本当に面白くて、ファンが多いのもうなづけますね!
おわりに
今日はおじおじこと木村一基王位について調べてみました。
調べれば調べるほど、その人生と彼の人柄に心惹かれてしまいます。
藤井聡太七段との対局も、悔いのないように受けて攻めてほしいですね!
(追記)今回残念ながら負けてしまったものの、「藤井棋聖も勝ってほしいけど、木村王位にも勝ってほしい・・・」というファンがたくさんいました。
今日は木村一基先生の投了をしっかりと目で見届けた。
木村先生から1番聞きたくない辛いお言葉。
投了前、お茶を飲み
『負けました』
すっごく苦労して、取ったタイトルだから余計辛い。
でも、かじゅきの将棋、戦いはまだまだ終わらない。
これからも見続けたい。
これからも木村一基先生を応援する📣 pic.twitter.com/EqL4Jd1B9L— 早石田☆のぶこ🐈 (@n_hayaishida) August 20, 2020
悔しい
木村一基九段本人は何百倍も悔しいだろうしかしこの悔しさを何度も何度も味わい、それでも倒れることなくタイトルを取ったのが木村九段なのだ
また挑戦を続けるだろう
直近ではNHK杯で、
木村一基九段 vs 藤井聡太二段
が観れる予定#王位戦— test_tsuzuki (@test_tsuzuki) August 20, 2020
木村王位、来年は挑戦者としてまた帰ってきてほしいですね!
木村一基「ストレート負けははずかしい限り」
主催者「また来年もこの場所でお待ちしております。」— すこぷう (@seed15123791) August 20, 2020
今日は木村一基先生の投了をしっかりと目で見届けた。
木村先生から1番聞きたくない辛いお言葉。
投了前、お茶を飲み
『負けました』
すっごく苦労して、取ったタイトルだから余計辛い。
でも、かじゅきの将棋、戦いはまだまだ終わらない。
これからも見続けたい。
これからも木村一基先生を応援する📣 pic.twitter.com/EqL4Jd1B9L— 早石田☆のぶこ🐈 (@n_hayaishida) August 20, 2020
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!