子供たちも成長し、自分の世界を持つようになってくると、親から離れて自立するようになってきます。
それが嬉しいと思うのもつかの間、色々と問題が起こるものです。
特に最近子どもの帰りが遅い・・・
門限を決めているのに時間までに帰ってこない・・・
門限に絡んだ心配は、親なら誰もが通る道ではないでしょうか。
大切な子どもが危険な目に遭ったら大変ですよね。
でも、どう伝えていけば子どもは聴いてくれるのでしょうか。
今回は門限を守ってくれない時の対処法について、子どもに伝わる言い方などお話ししていこうと思います。
中学生の子どもが門限を守らない時の対処法!
最初は、中学生の子どもが門限を守らない時、親としてどうしたらいいのかといった対処法について話していきます。
子どもの無事をまずは確認する
門限を超えて帰ってきた子供。
色々と言いたいことはあるかと思いますが
まずは、無事であることを確認してください。
子どもがケガをしていないか
怖い思いをしていないかどうかについて
大丈夫かどうかをまず確認することが先決です。
お母さんがどうして門限を守って欲しいのかと言うと「子どもに危険な目にはあって欲しくない」という事に尽きるのではないでしょうか。
その一番大事な部分である子どもの無事を確認することが一番大事です。
お母さんが自分の無事を確認していることで、子どもにもお母さんがどれだけ心配しているかも伝わりますので、危機感も子どもに伝わるようになります。
子どもの話を聞く
次に、子どもがどうして門限までに帰ってこなかったのか話を聞いてあげましょう。
門限は約束なので、その時間までに帰ってこなかった子どもに非があります。
でも、もしかしたら何か大事な理由があるかもしれません。
子どもがそう思っていても、頭ごなしに怒ってしまうと子どもも話をする気がうせてしまいます。
理由を聞くと納得できることもありますし、今後どうしていけばいいのかを一緒に考えることもできます。
怒る気持ちは少し抑えて、まずは子どもの話や意見を聞いてみましょう。
怒るにではなく注意する
誰しも一度は約束や時間を忘れてしまうことってありますよね。
もちろんそれは褒められたことではありません。
ですが、たった一度の失敗でもっと厳しいルールにしたり、門限を破った罰を与えたりするのは少し待ちましょう。
それで効果があればよいですが、子どもにとって制約を受けるものは窮屈に感じ、反抗しやすくなるものでもあります。
そうなると逆に守る意味を感じなくなってしまい、今後門限を守りたくなくなるものになってしまいます。
最初の頃は、「門限を守らないと何かあったんじゃないかってものすごく心配するんだよ」ということを伝えた上で、守るよう注意する程度に留めておくと効果的です。
何度言っても聞かないような時は、ルールの見直しをしてみてもいいでしょう。
どんなことが起こるか実際のニュースを用いて話す
世界では子どもを狙った様々な恐ろしいニュースが飛び交っています。
私も中学生の時、門限を守らず夜に歩いていて、後ろから変質者に付きまとわれて怖い思いをしたことがあります。
- 恐喝
- 変質者
- 誘拐
- 性犯罪
思い当たるものでもかなり多くありますよね。
普段自分には関係ないと思って、流し見しているそのニュース。
でも、このニュースは「自分にも起こりうるものだ」と言うことを子どもに伝えてみてください。
特に、日本の身近ででも恐ろしいニュースを耳にすれば、自然と外が明るいうちに帰ろうと思えます。
実際に私も怖いニュースを見た日は帰り道が怖くて仕方ないことがありました。
ここでのポイントは
決して他人事にせず、身近な道で危険な場所を持ち出して具体化しながら話をする
ということなんですね!
と言った感じで伝えておきましょう。
実は一番効果があるかもしれないですね!
中学生が門限を破る時の叱り方のコツは?
次は、子どもが門限を破った時、おとなしく聴いてくれる子どもはほとんどいないと考えた方がいいですね。
しかし、大事なことなので何としても理解してもらいたいですよね。
これからは子どもに対してどうやって叱ったらいいのかをお伝えします!
頭ごなしに叱らない
親はなかなかこれができないんですが、実はこれが一番重要です。
さっきもお話ししましたが、頭ごなしに怒られると、「自分が悪かった」と心の中で思っていてもいい気がしません。
また、頭ごなしに怒られると、反発心が生まれて逆に約束を破るようにもなってしまいがちです。
中学生は自分で考え行動できる年齢。
そして家のことよりも友達関係や外での付き合いを優先する傾向があります。
もしかしたら、友達とのことでどうしても遅くなってしまう理由があったかもしれません。
単純に忘れていただけかもしれませんが、子どもにもどうして遅くなったのか話す時間を作ってあげましょう。
その話を聞くと怒りも引いてくることもあります。
こどもの言い分を聞いた上で、自分の伝えたいことを子どもに話せるといいですね。
門限がある理由を伝える
門限は今の日本ですと子育て家庭の6割ほどしか設定していないと言われています。
そのため、門限を窮屈に感じてしまう子どももいるかもしれません。
しかもちゃんと門限の意義を伝えておかないと、ただ堅苦しいルールというだけで、子どもも守ろうという気持ちが薄くなってしまいかねません。
どうして門限があるのか、ということがわからないと、ただ親が無理やり押し付けてきた、と子どもは捉えることがあります。
「お母さんや家族はあなたのことが大切。だから危ない目に合わないために門限があるんだよ」といったように親としての気持ちを伝えてあげましょう。
それぞれの家庭で門限が作られた理由があると思います。
それをわかりやすく、子どもが納得できるように伝えましょう。
喧嘩になる場合は翌日に改めて話す
これは私がよく使う方法なのですが、その日その場で話し合うと、ついついお互いにカッとなって喧嘩や口論になってしまうことがあります。
でも、そう言う場合はお互いに感情が昂っていて、自分が伝えたいことも相手も話もうまく話したり聞いたりできません。
そんなときに大事な話をしても意味がないので、後日お互いが落ち着いて話ができるときに持ち越して話をするといいです。
案外翌日や落ち着いて話すことができる時間に「昨日のことなんだけど・・・」と話を切り出すとお互いに冷静に話すことも出来ます。
お互いの性格などを見据えた上で、いつそういった話をするのかを決めてもいいのかもしれませんね。
門限を破ったことに対してのみ怒る
今まで、あまり怒らないような方法を伝えてきましたが、やっぱり一度決めたルールを破るのはよくないことでもあります。
時間までに帰ってこなくて、お母さんは子どもが事件や事故に巻き込まれていないか心配したはずです。
怒るときに、子どもに「ルールを守らないなんてあなたはダメ人間だ」と言うような怒り方さえしなければ、「怒る」と言うことも子どもへの伝え方の一つになります。
さっき怒り方では何がダメなのかがわからず、子どもが「自分はダメな人間なんだ」と自分の人格そのものをダメだと思い込んでしまう可能性があるからです。
だから、子どもに怒るときは
「あなたが時間を守らなかったから家族はこれだけ心配したんだよ」
などのあなたの行動でお母さんやお父さん、家族みんなが傷ついたことなどを伝えるように怒るといいです。
中学生の子どもに伝わる言い方も
中学生ともなると子どもは自分の意思を強く出すようになり、なかなか親のいう事を素直に聞かないようになります。
そんな中学生の子どもには、どのように言えば伝わるのでしょうか。
ただ、小学生のように子どもではないけど、高校生のようにまだそこまでしっかりもしていない年齢です。
そんな子にはどんな伝え方をしたらいいのか3つの点からお話ししていきます。
話し合いの機会を持つ
まずは、子どもの意見を聞き、自分の意見も聞いてもらえるように話し合う時間を設けてください。
空腹だとイライラしやすいので、何か食べながら話したり、ご飯を食べて落ち着いた時にするといいですね。
この時突然門限を破ったことではなく
最近何かあった?
という感じで状況を聞いた上で門限について切り出すとよいですね。
何かと難しい年頃なので、なるべく怒ったり自分の意見ばかりぶつけたりするのではなく、まずは子どもの話に耳を傾けてみてください。
子どもは話を聞いてもらえると、親の話にも少し耳を傾けるようになります。
門限の時間は親子の意思をすり合わせで
毎回門限を破る子ども。
そもそも門限の時間に子どもが不満を持っていませんか?
互いに納得していないとルールを破りたくなってしまいます。
もし、子どもが納得できないから門限を守ってくれないようなら、子供も一緒になって門限の時間を考え直してみてください。
ちょうどお互いの意見が合うなんてことはないと思うので、話し合ってお互いがそれならいいよと言えるような時間に設定してみると、お互いに不満を持たずすり合わせができるようになりますよ。
遅くなるなら事前に連絡をする
中学生なので、途中でどうしても抜けられなくなったり時間が伸びたり、そういうようなハプニングは珍しくないはずです。
また、楽しいからついつい門限の時間を忘れることも良くある話です。
門限までには帰れそうにないこともわかる年齢なので、そういう急な変更がある時は、きちんと連絡をするように伝えましょう。
遅くなる場合は親が迎えに行った方が安全な場合もあります。
その代わり、連絡をした時はお母さんも門限に遅れたことなどにはあまりうるさく注意しないなど、親もルールを決めた上で、親子で信頼関係を築いていけるといいですね。
中学生の門限は平均何時?
最後に、中学生の子どもを持つ家庭では門限はだいたい何時なのか調べてみました。
もし門限について親子で話し合う場合、周りの平均時間などに参考にすると無理がなくておススメです。
ただ、門限は、その時々によったり条件によったりで異なりますよね。
例えば、部活をしている人、していない人。
お祭りなどの行事がある時。
人によって様々なので、今回はいろいろなバージョンでまとめていきます。
部活をしている場合は19時前後
中学生になると毎日部活に勤しむ子供が多くいます。
そうなると、学校の部活が終わるのがだいたい18時頃。
それから着替えて準備をして、友達と一緒に帰ってくるとなると、大体19時頃には家についている感じが多いですね。
少し友達と話して帰るとして、19時~19時半といった「夕飯に間に合う時間」が門限の人が多いです。
しかし試合が終わった後などは、友達とご飯を食べて帰るなど、イレギュラーなことが多くあることも。
そういった場合、しっかり連絡を親にした上、帰る時間もしっかりと守るように伝えましょう。
ちなみにご飯を食べて帰ったり、勉強をして帰ったりで遅れる場合は親に連絡をして20時までには帰る人が多いです。
門限を遅らせる代わりに、自分が決めた時間には必ず帰るように伝えておきましょう。
部活をしていない場合は18時まで
受験生や塾に通っていて部活に入っていない場合もあります。
そういった場合、学校の授業が終わるのが15時から16時頃なので、門限は18時の人が多いです。
ただ、塾に通っているなど、部活をしている人同様に予定があれば連絡をしてもらい、予定が終わったら速やかに帰ってもらうようにしましょう。
お祭りや時別な行事がある場合は変更
夏やお正月にはお祭りや初詣など、特別な行事があり、友達と出かけていくことが多くあります。
そういった場合は門限を少し伸ばしてもいいですね。
ただし、決して一人にならないよう、スマホなどですぐに連絡が取れるようにしてもらうよう約束した上で行かせるようにしましょう。
お祭りの時間などは19時から21時頃が多いので、門限を20時から21時頃まで伸ばす人が多いようです。
色々なバージョンがありますが、だいたいの子どもが19時頃に門限のようです。
もし、なかなか時間が決まらない場合はぜひ参考にしてみてください!
おわりに
今回は中学生の子どもの門限についてお話ししました。
何かと難しい年頃なので、話し合うことができないかもしれませんが、子どもの安全を第一に考える気持ちを伝えて、子どもを危険な目から守るように頑張りましょう。
焦らず、子どもの状態を見ながら話せる時間を作ってみてくださいね。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!