日本における離婚率は上昇を続け、今や夫婦の3組に1組が離婚していると言われるようになりました。
夫婦間の事情や経済的理由など、色々な事で離婚という選択をし、子どもがいても別れてしまったという決断をしたという方も増えてきました。
そんな大人の都合で離婚することになり、子どもを傷つけてしまったことに心を痛めているお母さんは多いのではないでしょうか?
そんな時、元夫が再婚したという事を耳にしたとしたら、果たして子どもには伝えるべきなのでしょうか。
今日の記事では、
- 元夫が再婚したら子どもに伝えるべきなのか
- 伝えるとしたらベストな時期や方法はあるのか
について書いていきますので、興味のある方や関係ある方はぜひ最後まで読み進めてください。
元夫が再婚したら子供には伝えるべき?
離婚した元夫が再婚した。
子どもはまだ知らない場合、お父さんが離婚したことを知りません。
母親としては迷いますよね。
では、一体どうしたらよいのか。
伝える場合と伝えない場合の視点で、どうなのか解説していきます。
再婚したことを伝える場合
親としては伝えるべきだと考えている人は多いでしょう。
理由としては「子どもに隠し事をしたくない」という気持ちからです。
また、自分の父親のことなのだから当然知るべきといった意見も多いと思います。
子どもはお父さんの事をいつも気にかけています。
一体どうしているのか、元気にしているのか、と言った事ですね。
お父さんが再婚したことは、面会で直接会った時などに知ることもありますし、雰囲気などで何となく「いつもと違う・・・」と感じ取ることもあると思います。
母親が知っているのに自分に教えてもらえなかった、とショックを受けることもあると思います。

特に思春期の頃は、こういった事にデリケートなので、母親の口から直接言う、という事が子どもの信頼を裏切らないという事にも繋がります。
後々知ることになるのなら、母親の口からちゃんと伝えておいた方が、後から知るよりもショックが少ないという理由から、子どもに直接伝えるという選択をするということです。
子どもに伝えない場合
元夫との面会交流がなく、元夫が再婚してもしなくても、子どもの生活に変わりがないのなら、あえて伝えないという意見もあります。
わざわざ伝えることで、子どもの心を乱れさせたくない、という気持ちから伝えない人もいます。
子どもと父親の関係があまり良くない場合、再婚したと伝えることで「お父さんは私たちを見捨てたんだ・・・」という劣等感を子どもに植え付けることもあるやもしれません。
そもそも面会交流のない関係だったら突然父親の再婚を伝えられても子供としては戸惑ってしまいますし、伝える必要性もあまり感じないという意見もあります。
どちらがいいのか
元夫が再婚した場合、元妻としてはモヤモヤすることもあると思いますが、思い悩むのは
果たして子どもに伝えた方がいいのかどうなのか
ということです。
これは本当に難しい問題ですよね。
これまで色々と経験してきましたが、子どもに伝える際に最も考えないといけないのは
父親の再婚を知った子どもの気持ち
です。
元夫と子供に面会交流があり、子どもと父親が良好な父子関係を築いている場合、元夫の再婚も正直に伝える方が良いのではないでしょうか。
当然子どもは動揺すると思いますが、父親から直接話を聞くことができるので、子どもに話した後はしっかりと父親からフォローを入れてもらうように元夫に念押ししておきましょう。
子どもは父親が再婚して「自分の父親じゃなくなった」と思うこともありますので、父親としてそこはしっかりとフォローしてもらいましょう。
ヘタに隠そうとして失敗すると子供の心を傷付けてしまい、父子関係が悪化してしまいます。
信頼関係を築けているのであればフォローができるので、曲がった受け取り方をするのを防ぐことができます。
逆に両親の離婚をまだ受け止められていない場合や、父親への執着が強い場合は、再婚を伝えることで子供をさらに混乱させ傷つけてしまう恐れがあります。
また、父親についていい感情を持っていない場合も、再婚を伝えることによって、感情が乱れてしまうこともあります。
その時の状況によって対応を変えるのがベストです。
そしてもし再婚したことを伝えないと決めた場合、元夫にもしっかりと口止めしておきまししょう。
また、子どもが小学生などまだ幼い場合であっても、父親の再婚を受け入れきれないこともあります。
そういった場合も再婚したことは伝えずに様子を見た方が良いと言えるでしょう。
非常にデリケートな話題なので、先走らないように慎重に進めるようにしましょう。
元夫が再婚したことを子供に伝えるタイミング
元夫が再婚して新しいお嫁さんが来た。
最初は隠していても、何かしらのタイミングで子どもに知られてしまう事があります。
- 子どもの友達から「噂なんだけど」と聞いてしまう
- 親戚から再婚したという事を聞いてしまう
- 父親が再婚した女性と歩いているのを目撃してしまう
完全にハプニングや、親切な親戚、悪気の無い友人からの情報がほとんどです。
そうなると子どもから
と、父親が再婚したこと以上に、「教えてくれなかった」ことへの不信感を募らせることがあります。
そうなる前に、きちんと子どもに伝えよう、と思った場合、どのタイミングで伝えればいいかも迷いますよね。
それに関しても解説していきます。
父親との面会交流に変化があった時
これは良くある話なのですが、元夫の再婚相手の要望などで、面会交流ができなくなる可能性もあります。
そうなるとこれまでと同じように父親と会えることが難しくなってしまいます。
いきなり父親に会えなくなったり回数を減らされたりすると子供は傷つき、「自分の事が嫌いになったのか?」と自分を責めるようになってしまいます。
子どもは環境の変化に敏感です。
こういう時は隠すよりも話してしまった方が、子どもが変に誤解したり心配するのを避けられることが多いです。
この場合、面会交流が減る前に、その理由を説明しておいた方が良いでしょう。
大人の事情を理解できる年齢になったら
子どもが小さい時には、自分の父親が再婚すると言う意味がわからず、ただ再婚する事実のみを理解します。
その事実だけ受け入れ「違う人のお父さんになってしまう」
「違う人がお嫁さんになってしまった」という受け止め方をしてしまうのです。

子供がある程度大きくなると、自分の置かれている状況に気づき理解するようになります。
そのタイミングなら父親の再婚についても少しずつ受け止められるようになってきます。
もし元夫と疎遠になっていた場合、高校生位になってから話してもいいでしょう。
子どもの環境が安定している時
子どもは周りの環境に非常に敏感です。
そしてその心境は自分が取り組んでいることにも影響を及ぼします。
- 勉強が手につかない
- イライラしてすぐに爆発する
- 食欲がない
- やる気がしない
そのため、引っ越しなどで子供の環境に変化が起こる時、受験やスポーツの大会前など、大事な時期は避けるようにしましょう。
子供は父親の再婚に少なからずショック受けるものです。
大事な時期に心を乱さないよう、伝える時期には配慮しましょう。
子どもを傷つけないような注意点まとめ
子どもに自分の父親の再婚の事実を伝える時、そのままストレートに伝えても良いですが、伝え方によっては子どもの心に大きなショックを与えることになります。
もちろん再婚は少なからずショックを受けるのですが、それでも母親の配慮によってそのショックを減らすことができます。
その注意点をこれから書いていきます。
父親の再婚を理解しなくても子どもを責めない
子どもはよっぽどのことがない限り、父親の事も大好きです。
子どもの私生活が順調で、尚且つ父子関係も良好な場合、父親の再婚に理解を示してくれることが多くあります。
しかし、子どもが両親の離婚を受け止められていない状態だったり、父子関係が良好でない場合は子供を混乱させてしまう恐れがあるので、伝えずに様子を見ることも大切です。
また、もし子どもが父親の再婚を受け入れられなくても、それはそれとして事実を受け入れておきましょう。
そう子どもが言うのも当たり前です。
逆にすぐに受け入れられる方が珍しい位です。
子どもがそれによって情緒不安定になったとしても、子どもを責めたりしないようにしましょう。
父親を批判しない
子どもが大好きな父親が再婚してしまうと、自分に愛情がないと悲しくなったりすることもありあmす。
そして再婚することに対して抵抗を示すかもしれません。
その時は自分には自分の人生があるように父親にも父親の人生があって、父親が再婚することも理解してあげてね、と子供が再婚を受け入れられるよう手助けしてあげましょう。
決して父親を否定したり、悪口を言わないようにしましょう。
母親の気持ちは子どもにそのまま伝わります。
「父親は再婚した、それは僕たちの事をちゃんと考えていないからだ」
とネガティブに捉えすぎてしまいがちなので、ここだけは注意しておきましょう。
例え自分が元夫を嫌っていたとしても、ぐっとこらえて淡々と子どもには伝えるようにしましょう。
愛情は変わらないことを伝える
父親の再婚によって父親に自分以外の新しい家族ができることになります。
少なからず、子どもは父親をとられたような寂しい気持ちになるでしょう。
そうなると愛情が欠乏し、「自分は父親から愛されない存在だ」という自己肯定感の低下にもつながりかねません。
その時は子どもに父親が再婚しても親子の関係や愛情は変わらないんだよ、と伝えてあげる事が重要です。
これに関しては父親が話せるようであれば、父親本人からもしっかりと子どもに話してもらいましょう。
私の場合
私の場合、子どもがまだ小さかったのですが、元夫が再婚し、その後の面会が減る、ということだったので、私の口から話しました。
当時は子どもの所属チームの大会が近かったため、それが終わってから、という約束で、元夫ともしっかり約束し守ってもらうことにしました。
試合などが続き元夫ともなかなか会えない中、子どもながらに「なぜパパと会えないのだろう?」という疑問があった感じでした。
ただ、何も言わず、大会が終わって落ち着いたころに、事実のみを伝え、その後に大切なことを伝えました。
パパが再婚しても、それでもパパはあなたたちのパパだからね。
今までと環境が変わって、パパも守る存在が増えたから、今まで通りには会えなくなるよ。
でも、それでもパパはあなたたちを大好きだし、何かあったら飛んでくるからね。
そして、私はどんな事があっても、あなたたちの味方だから。
父親は子どもたちを嫌いになったから再婚したのではないこと、今もなお変わらず大事にしてくれていることを伝えましょう。
子どもにとってはやはり父親が遠い存在になってしまうのでは?
それは自分へと愛情がなくなってしまったから?
と事実とは異なる解釈をするのです。
それを少しでも減らすために、言葉を選んで話すように気を付けましょう。
そしてしっかりと愛情を伝えましょう。

それだけでも子どもの心の傷を少し減らすことができますので、話す時は意識しておきましょう。
おわりに
元夫の再婚を伝えるべきか。
これに明確な答えは存在しません。
それぞれ家族によって状況は違いますし、子供の性格にも大きく左右されます。
ですがどんな場合でも一番大切なことは、お父さんとお母さんは何があっても子供の味方だと伝え続けること。
父親が再婚したとしても子供のお父さんであることに変わりはなく、いつもあなたを想っているんだよと伝えてあげてください。
この記事があなたの助けに少しでもなりますように。
そして自分も、素敵な出会いと幸せをつかむことを許可してください。
幸せになれるチャンスを掴みに行きましょう。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!