お子さんがゲームで負けた時に怒ったり、癇癪(かんしゃく)を起こされたことありませんか?
では、もしお子さんがゲームで負けて泣く・怒る・癇癪を起した時、どうしたらいいのでしょうか。
それをこれから紹介していきます。
ゲームで負けて怒る子どもに出来ること!
ゲームで負けた時に「次は負けないぞ!」という程度ならまだ可愛いかもしれませんが、泣いたり怒ったりすればママとしては思わず「仕方ないでしょ!」と言いたくなりますよね。
毎年お正月は子どもと人生ゲームやウノ、スイッチとかを家族でやるのだけど、毎回娘が負けるとへそ曲げるのだけど…
今年も!?って毎年思う(^_^;)8歳にもなったから、そろそろ泣かないかなーと思ってたのに、負けると泣く&拗ねる&怒る💦— にじめぐ@ダイエットはどこへ?🌈 (@niji_megu) January 1, 2022
けどそこで親が怒ったり注意するような言い方をすれば、子どもはもっと泣いたり怒ったりするでしょう。
子どもが人生ゲームやトランプが好きなので、よく家族で遊びます。
ただ…子どもは自分が負けると、いつも大号泣します。
そんな時の声がけをどうするべきか、夫婦で悩んでいます…。— おやま|はたママproject編集部 (@oyama_hatamama) July 5, 2022
ゲームで負けて怒る子どもに対してママが出来ることって「止めなさい!」と言う事以外にないのでしょうか。
いいえ。そんなことありませんし、そんな時はこれから紹介する3つの方法を試してみることをお勧めします。
勝った相手にどうやって勝ったかを聞いてみる
子どもがゲームで負けて怒っている時、私はよく子どもに
「勝てるためには何かポイントがあると思うの。勝ったお友達にどうやったら勝てるか聞いてみない?」
と話していました。
ちょっと単純な考え方かもしれませんが、子どもが怒っているのはゲームに負けて気にいらないからです。
と思えば、勝てば怒らないし、機嫌もよくなりますよね。
どうしても悔しい時は、勝った相手に勝ち方を聞きに行くように話してみましょう。
相手から勝つ方法を教えてもらえれば、「そんなワザがあったんだね!」と新しい攻略法を知って勝つためにもう一歩進めるので、怒らずにゲームを楽しめるようになります。
「まずは練習」として勝ち負けをつけない
ゲームで負けると泣いたり怒ったりするのは「勝ち負けがあるから」。
ゲームする時に
「ゲームはするけどまず練習ってことで勝ち負けはつけないでしようよ」
「まずルールを覚えた方がいいだろうし、ママこのゲームのルール知らないから一緒に勝ち負けはナシにしようよ」
と、勝ち負けをつけないとあらかじめ伝えておくようにするのもポイントです。
【子どもボードゲーム インスト編】
ボードゲームで遊ぶにはインストは必須。皆さん、子どもへのインストどうされていますか?我が家では、とりあえず手札等は全てオープンにし、子どもの負けず嫌いを考慮して「これは練習な」を強調し、説明書を含めアレコレ試しながら一戦やります。 pic.twitter.com/TF1gtmbaFl
— ンヌ (@nnucatan) February 9, 2017
最初から勝負しないという声掛けをすると、勝ち負けがないので、癇癪を起こすことを防ぐことができます。
進めるポイントとしては
より練習している感が出るように説明書を読みながら、カードやコマを全部出すようにしましょう。
そうすると子どもも「これは練習だから勝ち負けがないんだ」というのが分かりやすいので、機嫌よくゲームをしてくれると思います。
コテンパンに負けてあげる
負けると癇癪を起こしてしまう場合、大人が対戦し、コテンパンに負けてあげるのも一つの方法です。
『勝ち負けのこだわり』カードゲームで「負けるのがイヤ」だから、初めからやりたくない。そんな時は、大人の出番。ワザと負け役となり、大げさなくらいに負ける。子どもは「勝った!」「またやりたい」少しでも、興味をもち、チャレンジする意欲を育てる。そんな〇〇体験とは『
— まゆみ@子育て世代にエール✨ (@image_mayumi) May 20, 2022
私も子どもがゲームで負けて癇癪を起しそうになると、「じゃあ次はママとしようよ!」と言ってワザとコテンパンに負けていました。
子どもがゲームで負けて怒る理由の1つは「勝つと思っていた」という自尊心を傷つけられたからです。
その傷ついた自尊心を癒すのが自分より年上な人に勝つというのがありますが、お兄ちゃんやお姉ちゃんだと手加減せずに更に自尊心を傷つけられる可能性があります。
そこで年上かつ手加減やワザと負けることが出来るママやパパといった大人の出番となるのですが、子どもに
「ママ、これもクリアできないの?」
「やった!ママに勝った!」
と言われるくらいコテンパンに負ければ、子どもは「ママには勝てる」と感じられ自尊心を回復することができます。
もしこれを試す時は是非盛大に負けてくださいね。
ゲームで負けて子どもが泣いた時出来る声掛け方法
ゲームで負けて子どもが泣いた時に「負けたから仕方ないでしょ!」と声掛けても、子どもが泣き止まない。
さらに癇癪がひどくなると、手に負えないですよね。
こんな時どんな声掛けをするのがいいのでしょうか?
「悔しかったね」と受け止める
子どもがゲームで負けて泣いていると直ぐに泣き止むことってあまりないですよね。
こんな時はまず泣き止ませようとするのではなく、
「負けて悔しかったね」
と子どもの気持ちに寄り添う声掛けをしてみましょう。
子どもは自分の悔しい気持ちにママが気づいてくれたという安心感を得られます。
まずは感情を受け入れることが、非常に大切な事なんですよね。
こういった事を繰り返していくと、最初は難しくても、時間がたてば自然と泣き止んでくれます。
「もう一回やってみようよ」
ゲームで負けると子どもは「もうしない!」とプイッとしてしまいがち。
ただ、負けず嫌いな子なら「もう一回してみようよ」と声をかけると泣きながらでももう一回する可能性があります。
その時にゲームに勝てれば「勝った!」と喜ぶし、勝てたことで自尊心が回復するので負けず嫌いなお子さんにはこちらがおススメです。
この時大人が相手をするなら、思う存分負けてあげるようにしましょう。
「でも、前回よりここができてるよ」
子どもがゲームで負けて泣いている時の直接の原因はもちろん「ゲームで負けた」からです。
この時、泣いている感情に支配されているため、なかなか声をかけてもやめないことが多いもの。
そんな時には
「全開よりここができるようになったよ」と、前より出来るようになったことも伝えるようにしてあげて下さい。
子どもも自分ができることがあった、前より上達している、ということがわかると、悲しい気持ちや怒りに支配されている気持ちが冷静になることもあります。
私の子どもも同じように、出来る事を指摘するとハッと気づいて落ち着くようになりますよ。
大事なのは気持ちに寄り添うこと
子どもが癇癪を起こすのには、自分の気持ちが落ち着かない、怒りと悲しみに支配されている状態なのです。
しかし、泣いている理由は子どものその時によって違う者。
「ゲームに負けて悔しかった」
「ゲームに負けて悲しかった」
と見ると、同じ泣いているでも心情が少し違います。
だから負けて悔しかったと子どもが泣いているなら
「じゃあ、もう一回してみようよ。次は勝てるかもしれないよ」
負けて悲しかったなら
「負けると悲しいよね。分かるよ」
と声掛けをすると、子どもの気持ちが落ち着いて泣き止むようになります。
大切なのは気持ちに寄り添うこと。
もし寄り添えないのであれば、自分だけ別の部屋に移動するなどして、親の感情も乱されないようにしましょう。
時間が立てば落ち着くものです。
親もその感情に飲み込まれないように意識しておきましょう。
なぜ勝ち負けにこだわるの?
子どもってゲームの勝ち負けに「なんで?」と感じるくらいこだわってる時ありませんか?
そんな姿を見て「大丈夫かな?」と思うかもしれませんが、子どもがゲームにこだわるのにはこんな理由があるからかもしれません。
感情のコントロールが成長途中
この記事を読んでいるママやパパで
「子供の頃、負けず嫌いでよくゲームで負けると癇癪起こしていたのよ」
と言われたことがある方いませんか?
子どもが4,5歳の時すごろく系ゲームで負けそうになるとかんしゃくを起こして台無しにするのを見て、
「この子こんなに負けず嫌いで将来大丈夫か?!」
と心配してたけど、
“あるある”だと知った今、心配症だった過去の自分が愛おしい笑。みんなそうだよ大丈夫だよー
その時は思えないんだけどさ😅— すやまともこ@子育て×心理学 (@succhi_sfa) November 17, 2020
子どもがゲームに勝つと喜んで、負けると泣いたり怒ったりするのは大人ができる感情のコントロールがまだ出来ないからです。
ゲームというのは最終的に勝ち負けがあるので、感情がはっきりと出ます。
った時は問題ないですが、負けた時に自分が感じた怒りや悲しみという感情を上手くコントロール出来なくてそのまま表に出てしまうのです。
だからゲームで負けて泣いたり怒ったりしている時は
「感情をコントロールする練習をしているんだな」
と少し見守ってあげて、ひどいようなら「負けてどんな気持ちだから泣いてるの?」と声掛けをしてあげてくださいね。
ゲームで勝った負けたでそんなに喜んだり、泣いたりするなんてと思うかもしれませんが、
子どもの大切な成長過程の一つ
と考えるとママとしてはイライラせずにゆっくり構えられるのではないでしょうか。
人一倍負けず嫌い
ゲームで負けると怒る、泣くという子どもには「周りよりも負けたくない」という思いがかなり強い「人一倍負けず嫌い」な性格ともいえます。
このタイプはゲームで負けて怒る、泣くだけではなく「勝つまで続ける」、「勝っても勝ち方を考える」という特徴もあるもの。
もしもお子さんがゲームに勝っても負けてもこだわりが強いなと感じられるなら、人一倍負けず嫌いなタイプといえます。
昔から人目を気にしたり勝ち負けにこだわりがある、という場合は、もしかしたら性格からくるものなのかもしれませんね。
親に褒めてほしい
人には
- 褒めてほしい
- 認めてほしい
という「承認欲求」というのがあります。
ゲームで勝つと子どもは親に褒めてもらえる、負けると褒めてもらえないと感じるもの。
そのため、ゲームで負けると泣いたり怒ったりするのには「負けると親に褒めてもらえない」と思っていることが多いもの。
こんなタイプの子どもの場合は負けた時に
「負けたけど、ここで敵を倒せたじゃない」
「前は出来なかったけど、今日はここクリアできたね。スゴイ!」
と声掛けすると、「親に褒めてほしい」という承認欲求が満たされるので負けても泣いたり怒ったりするのを減らせます。
発達障害の可能性も
勝ち負けに異常にこだわるという場合、発達障害かも?と疑う場合もあります。
子どもたちの中に自分と同じかけらを見つけることがある。
例えば、勝ち負けで言えば、特性ゆえゲームなどで勝てない→負け受容ができない→そもそもゲームなんて興味ないと嘘つく。ということがある。
もしかしたら、私以外の発達障害者も勝ち負け思考で悩んでいる人いるのかな?
— すぷりんと (@External_WM) April 14, 2019
ゲームで負けると怒る、泣くだけではなく、
・お友達としている時ならお友達に暴言を吐く、暴力をふるってしまう
・ゲームを始めると周りの声が耳に入らない、勝つまで終わらない
もしも子どもがゲームをしている時にこんな光景が見られたら、発達障害の可能性を疑ってもいいかもしれません。
子どものこうした行動は発達障害の
・他者とコミュニケーションを取るのが難しい
・自分が好き・興味のあることに周りが見えなくなるくらい没頭する
という特徴に当てはまることも。
そのため、ママから見て「うちの子、ゲームしてる時ちょっと他と違うな」と感じたら、一度発達障害の専門医を受診するのをお勧めします。
こんなことをご紹介すると「えっ、発達障害!?」と驚くかもしれませんが、発達障害は早期に発見できて療養できれば日常生活に支障が出るリスクは抑えられますし、家族や周りの人が接し方が分かって対処できるので、あまり不安に感じないでくださいね。
まずは本を読んでおく事をおすすめします!
【発達障害とグレーゾーン】子どもの未来を変えるお母さんの教室【電子書籍】[ 吉野加容子 ]
おわりに
子どもがゲームをして泣く、癇癪を起すとママとしてはつい「ゲームだから仕方ないでしょ!」と言いたくなるところですが、ここでご紹介した
①子どもがゲームに負けた時に親が出来ること
②子どもの気持ちに寄り添う声掛け
③子どもが勝ち負けにこだわるワケ
という3つのポイントが分かると「仕方ないでしょ!」と言わなくても済むようになります。
さらにお子さんの癇癪が止まらないということがなくなるので、お子さんがゲームで負けた時はまずこの3つのポイントを思い出してくださいね。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!