子どもが友達の物を壊してしまったとき、親として責任を感じ、弁償を申し出ることがほとんどだと思います。
しかし、相手から「弁償しなくていい」と言われたら、どう対応するのが適切でしょうか?
また、その申し出を断られたとき、どのように返事をすればいいのかを解説します。
弁償を申し出る際の基本的な心構え
まず大切なのは、謝罪をきちんとすることです。
そのうえで弁償を申し出る際は、以下のポイントを押さえましょう。
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誠意を伝える
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「子どもが壊してしまい、大変申し訳ありません。私たち親が責任を持ちます」と明確に伝えます。
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相手の気持ちを尊重する
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相手が弁償を求めるかどうかはそれぞれの価値観に依存します。強引に申し出るのではなく、丁寧な言葉で確認しましょう。
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早めに対応する
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事実が発覚したらすぐに連絡し、謝罪と弁償の意向を伝えることが大切です。
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弁償を断られたときの対応方法
相手が「弁償しなくていい」と言う場合、どうしたらいいか困りますよね。
その場合は次の通りに対応しましょう。
再度謝罪する
相手の気遣いに感謝を示しつつも、こちらの気持ちを再度伝えましょう。
「弁償しなくていい!ありがとう!」ではなく、相手からの謙遜や遠慮ということもあります。
相手のものを壊したり、ケガをさせたりした場合、責任はこちらでもあります。
その場合は再度謝罪を伝え、弁償することを以下のように伝えてみてください。
“本当に申し訳ありません。それでも、私たちとしては弁償させていただきたいと思っています。どうかお気持ちだけでも受け取っていただけるとありがたいです。”
何か物を壊してしまった場合などはあくまでも誠意を見せることが必要です。
他の方法で誠意を示す
万が一相手から弁償を受け取ってもらえない場合でも、以下のような方法で誠意を伝えられるので、検討してみましょう。
- 菓子折りを持っていく
- 謝罪の手紙を書く
謝罪の気持ちを込めてお菓子や果物などを渡して、「申し訳ない気持ち」を形にすると、相手にその気持が伝わってくるのではないでしょうか。
また、子どもと一緒に謝罪の気持ちを手紙にして伝えるのも一つの方法として考えてみてください。
相手の気持ちを尊重する
相手が本当に気にしていない様子であれば、それ以上の提案を控え、謝罪と感謝の言葉で締めくくります。
“そうおっしゃっていただけると助かります。何かありましたら、いつでもご連絡ください。本当に申し訳ございませんでした。”
あくまでも弁償する、しないは相手が決めることです。
できることは謝罪をすること、誠意を見せることが大切です。
この姿勢だけはしっかりと貫いていってください。
弁償の申し出を断られた場合の返事の仕方
弁償しなくていいと、相手から言われてしまった。
何度も伝えても「弁償は必要ない」と言われてしまう。
そんなときの返事はどうしたらいいのでしょうか?
無理強いはしない
相手が弁償は必要ない、と言われた場合は、相手の申し出を尊重しましょう。
ただ、自分の気持ちもしっかり伝えることが大切です。
このとき、
- 申し訳ない気持ち
- 何かあったら相談してほしいという気持ち
- もうしないという意思
この3点は伝えるようにしてくださいね。
例文
“本当にこの度は申し訳ございません。お言葉に甘えさせていただきます。
もし今後何かお困りのことがあればお手伝いさせてください。”
という感じで「あくまでもこちらには弁償する気持ちがある」ということは伝えるようにしましょう。
繰り返さない努力をする
今回、子供がものを壊してしまった場合、今後繰り返さないようにしっかりフォローすることが必要です。
もちろん謝罪には子供を連れて行くようにしましょう。
どんな理由であれ、物を壊したなど他人に迷惑をかけてしまった場合は、責任を取ることを教える必要があります。
子どもが物を壊してしまうことは誰にでも起こり得ますが、その後の対応が大切です。
今回のことについて事実をきちんと伝えた後、もうしないことを子供に約束させましょう。
不注意だったとしても「どうしたら今回のようにはならなかったと思う?」と考えさせるようにしてください。
親として子どもに適切なフォローをすることで、今後の成長につながります。
今回の経験をもとに、物を大切に扱うことや、責任を持つことの大切さを話しましょう。
まとめ
弁償を断られた場合でも、親として誠意を示し、相手の気持ちを尊重することが大切です。
また、子どもへのフォローも忘れずに行い、もう二度と同じ間違いをしないように良い学びの機会としましょう。
相手との関係を良好に保つために、丁寧な対応を心掛けることが何より重要です。
この記事を参考に、適切な行動を取れるように準備しておきましょう。