「あらいぐまラスカル」と言えば、だれもが知っている人気キャラクターですよね。
パパ、ママ世代はこども劇場や再放送で見ていた人も多いのではないでしょうか?
最近では東京オリンピック2020でスケートボードのメダル選手のインタビューで「あらいぐまラスカル」の曲の話が登場するなど話題になりました。
私も良く見ていましたが、実はこの作品、実話だって言うことを知っていましたか?
こちらの記事では
あらいぐまラスカル(アニメ)は実話だった!
あらいぐまラスカルのその後は?
あらいぐまラスカルの原作とアニメの違いについて
あらいぐまラスカルについて
紹介しています。
今回は「あらいぐまラスカル」のお話、作者や原作との違いもお伝えしていきます。
お得な情報も書いてありますので、ぜひ最後まで読んでみて下さいね!
あらいぐまラスカルの話は実話だった!
かわいいラスカルと出会い、共に成長していく姿を描いたアニメ「あらいぐまラスカル」
こんなところにも「あらいぐまラスカル」いるんだね。日野市と多摩市で「ひのたま」か。ずいぶん気合入ったラスカルだなと思ったw https://t.co/OjfESG51mg pic.twitter.com/Q9H57NVqrq
— ᗩKKᗩᑎ ᐯᗩᗪᕮᖇ (@Akkan_Vader) August 12, 2021
オリンピックでもメダリストが主題歌「ロックリバーへ」を聞いていて話題になりましたね!
何気なくあらいぐまラスカルのロック・リバーへを聴きたくてYouTube開いたらオリンピック選手が聴いてた?とかでコメントうまっててびっくりしたー
— 今ドラゴン (@imadragon610) August 12, 2021
「あらいぐまラスカル」といえば、野生のあらいぐまの赤ちゃん「ラスカル」とラスカルを育てる少年スターリングの友情物語です。
二人を取り巻く人たちの人間模様や、野生動物を飼う事の難しさを考えさせられる部分も注目を集めた所以です。
こちらの作品、フィクションかな?と思ったところ、本当は実際にあったお話しだったんですね!
「あらいぐまラスカル」は実話だった
「あらいぐまラスカル」は実話で、原作があります。
「あらいぐまラスカル」の原作は「はるかなるわがラスカル」という本。
#第一次世界大戦停戦記念日
「…1918年11月11日の朝、ほんとうの休戦協定がフランスのとある鉄道の客車の中で調印された…ぼくは…ラスカルをかごにのせ、自転車のベルをけんめいにならして…ぼくなりのささやかな祝いの気持ちをつけたした…」スターリング・ノース『はるかなるわがラスカル』1976 pic.twitter.com/HuYgcK2I2p— SYMBOL 10 (@nogi069) November 10, 2018
こちらの作品「はるかなるわがラスカル」は、1963年にアメリカの作家スターリング ノースが発表した小説です。
著者の「スターリング ノース」とは、物語の主人公の少年スターリングです。
マクミラさんのせいでラスカルCltr妄想がとまらないではないか〜〜🤤💭💭スターリンおいたんとラスカルタロ坊💕 pic.twitter.com/Yg5Gp31PsX
— ふかふか💭ヨシダ。 (@HaiziHr) August 21, 2018
このお話は「11歳のスターリング少年が実際に体験した、あらいぐま「ラスカル」と出会ってから別れるまでの1年間のお話」です。
20世紀前半のアメリカの農村地帯ウィスコンシン州を舞台に、スターリング少年が体験したラスカルとの生活や野生動物との共存の難しさなどを描いています。
「スターリング ノース」は、こちらの作品で「ダットン動物文学賞・アメリカ図書協会オーリアンヌ賞」を受賞。
その後アニメ化・映画化をされる名作となりました。
世界名作劇場の「あらいぐまラスカル」を見ているのだけれど、原作者と主人公の名前が同じなことに気付いて調べたら「あらいぐまラスカル」はほとんど実話なのだということを知ってとりあえず驚いた。
— まこっぺ (@kinamugi2) November 8, 2018
主人公スターリングは実在の人物
主人公のスターリングは、フィクションではなく、原作の著者で実在した人物です。
「あらいぐまラスカル」とは、著者スターリングノースの少年時代の実話だったんですね。
スターリングノースとはどんな人物だったのでしょう?
スターリングノースは、ウィスコンシン州の農家に生まれます。
「あらいぐまラスカル」の舞台ですね。
今日のおススメ洋書は
「Rascal―はるかなるわがラスカル」
アメリカ・ウィスコンシン州の森と湖に囲まれた小さな町。森であらいぐまの赤ん坊を見つけた11歳のスターリングはラスカルと名づけ、育て始める。いたずらっこで愛嬌たっぷりのラスカルとスターリングの友情と成長を描いた物語。 pic.twitter.com/HR2Cf14TNw
— がきーた@4コマ命! (@gakita60) November 11, 2019
シカゴ大学中退後、シカゴ・デイリーニュースなどの新聞記者を経験し、その後文学担当になります。
そして小説を刊行した後、1963年に「はるかなるわがラスカル」を発表し、ベストセラーになります。
私生活ではご結婚もされていて、お子さんが2人いらっしゃいます。
新聞記者となり、小説家として活動していた時にラスカルを執筆したんですね。
子どもの時に経験した事が、自分の身を助けるなんて、当時は思いもしなかったんでしょうね。
あらいぐまラスカルのその後はどうなった?
あらいぐまラスカルの最終回は、スターリング少年とラスカルの別れのお話です。
最終回は涙したファンも多いのではないでしょうか。
ラスカル森へお帰り~
転校しないといけなくなり
そこではアライグマが飼えない。
なくなく…さよなら#一番印象に残ったアニメのシーン#あらいぐまラスカル pic.twitter.com/2slU7tTHuB— ぱんぷきんぽん (@panpukipon) February 20, 2021
切り取るようにシーンを覚えていても、最終回のあらすじやその後どうなったか、という事に関しては覚えていない人も多いのではないでしょうか。
あらいぐまラスカルの最終回
スターリング少年は成長の中で、進学するか、このまま農場で生活していくかという選択に悩まされ、その末に進学することに決めました。
その頃、春になりラスカルのもとにも雌のあらいぐまが現れるようになっていました。
また、ラスカルは成長していく中で野生化していき、本来のアライグマがもつ荒い気性が出てくるようになりました。
そんなラスカルを転校先に連れていくことができず、スターリンはラスカルとの別れを決意します。
別れの日、ラスカルとスターリング少年は森を訪れます。
猟師にラスカルが撃たれないように森の奥へ進んでいきます。
夜に差し掛かり、岸辺から雌のあらいぐまの声がして、それに導かれるようにラスカルはスターリングのもとを去っていきました。
《あらいぐまラスカル》#52(最終話)別れと出発の時
「いいんだよラスカル、行っていいんだ。僕らの別れる時が、とうとう来たんだラスカル。行ってお前の幸せをつかめ!」…スターリングって、イイ子ちゃんイイ子ちゃんしたとこが気にくわないガキだったけど最後は泣けたわ。#WOWOW #アニメのじかん pic.twitter.com/sKe64cQp51— 東端哲也 (@batajan) July 9, 2020
その後、スターリングは進学のために姉の住むミルウォーキーへ旅立ちます。
あらいぐまラスカルとの思い出を胸に、新たな道を歩き出すんですね。
このお話は、ラスカルとスターリングが別々の世界で生きていくという最終回で幕を閉じているんですね。
あらいぐまラスカルのその後
「あらいぐまラスカル」は原作者スターリングノースの経験を元に執筆した実話になります。
その後についても気になりますが、この「ラスカル」のお話は、続編などは作られていません。
おそらくですが、ラスカルとはその後会う事はなかったのでしょう。
そして、主人公のモデルとなったスターリングノースには、その後ある事が起こってしまうんです。
スターリングはポリオに倒れている
農家に生まれたスターリングは、ラスカルと別れ進学するも、15歳の時にポリオにかかってしまいます。
治療法などが確立されていなかったこともあり、スターリングは足に麻痺が残り車いす生活となってしまうんです。
ただ、車いす生活になる事で、当時の戦役に就くこともなく、長らく生きる事ができたのかもしれません。
スペイン内戦や第二次世界大戦に戦士として駆り出され、殉職していたかもしれません。
このお話は、スターリングが病に侵され不自由な体になったからこそ、過去を回想して生まれた作品なんでしょうね。
あらいぐまラスカルの原作とアニメの違いについて
実は原作の「はるかなるわがラスカル」と、アニメ版「あらいぐまラスカル」はいくつか違いがあります。
それについてこれから紹介していきますね。
スターリングにはお兄さんがいた
原作ではスターリングにはハーシェルというお兄さんがいます。
ハーシェルは第一次世界大戦に出兵しています。
しかし、アニメでは1914年と時代背景が第一次世界大戦前となっています。
そのため、第1次世界大戦に出兵したハーシェルが出てくる理由がないため、出ていないんです。
母親が亡くなった時期が異なる
スターリングのお母さん、エリザベス・ノース。
原作ではスターリングが7歳の時にお母さんはなくなっています。
しかし、アニメではラスカルと出会った11歳の時の出来事になっています。
ラスカルも母親を猟師に打たれ死んでしまった事からスターリングに引き取られている所を見ると、母親の存在もしっかりとアニメでは描こうという事になったのかもしれません。
アニメのオリジナルキャラクターがいる
「あらいぐまラスカル」には、原作にはないアニメオリジナルキャラクターが存在します。
それはアリスやクラリッサおばさん。
ラスカルの登場人物紹介。クラリッサおばさんのやばいやつ感。 pic.twitter.com/s8Mji83nTV
— けんた (@keke_kkk) August 3, 2017
アリスは原作には出てこない実在しない人物です。
スティーブンスン家は原作には登場しないアニメのオリジナルです。
キャラクターを増やすことによって、話を盛り上げようとしたのかもしれませんね。
ラスカルと別れる理由が異なる
あらいぐまラスカルの感動シーン、それはラスカルとの別れのシーンです。
再放送してたあらいぐまラスカルの最終回を見終えました。湖で最後の別れの前にスターリングとラスカルが寄り添ってる姿でもう号泣してしまった。いじめっ子のスラミーがスターリングが引っ越す日に寂しそうな顔で1人で石を蹴ってたのが印象的だった。 pic.twitter.com/HLVZAb2Fp7
— *yupi* (@siratamamochi2) February 13, 2015
実はラスカルと別れた理由が、原作とアニメでは異なるんです。
アニメではスターリングの転校と、ラスカルの気性の荒さから一緒に暮らすことはできない・・・と別れを決意しています。
しかし原作では、別れる理由となった別の人物がいるんです。
原作ではスターリングの家で、クインさんという家政婦さんを雇います。
この家政婦さんが動物をとても苦手で、スターリングはラスカルが今後うまくやっていけないだろうと思い、家政婦さんがやってくる前にラスカルと別れる事にしたようです。
原作にはない登場人物をプラスする事で、アニメとしての面白みを加えたようです。
ただ、人気の登場人物の一人、アリスが原作にはいなかったとは・・・寂しいですね。
昨日おどろいたこと「あらいぐまラスカルの原作に、アリスがいない!」えええええええ(サザエさん原作に花沢さんがいないレベル←大げさ)
— 坂本・ジュリアス・アマテラス (@usirono) January 19, 2010
ただ、ストーリーはかなり練りこまれているので、放送期間は1年と長いものの、飽きずに見ることができた作品でした。
現在動画配信なども行っているので、気になる方は再度1話から見直してみると新しい発見がありそうですね!
おわりに
あらいぐまラスカルについてお伝えしてきました。
ラスカルの可愛らしさを思い出して、また見たくなりました。
原作の「はるかなるわがラスカル」は、スターリング少年の生き生きとした生活が、よりリアルに楽しめます。
大人ももちろん、字の大きさや読みやすさから、小学生のお子さんが読むことも出来ると思います。
トキメキ夢文庫 感動の動物名作ものがたり はるかなるわがラスカル、幸福な王子、名犬ラッシー [ 新星出版社編集部 ]
老若男女に愛される名作、あらいぐまラスカル。
是非ご覧になってはいかがでしょうか?
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!