パソコンを使っていたら突然ブザーがなり「異常なアクティビティによりWindowsがロックされました」という画面になってしまった。
パニックになり、表示されていた電話番号に電話してしまった時、どうしたらいいのかについて、体験談を元に解説していきます。
大事なことはまず「冷静に、落ち着くこと」と「第三者と一緒に行動する」ということです。
焦らないでここから読んでくださいね。
海外の番号に電話してしまった場合の対処法
もし「Windowsがロックされました」という画面が出てパニックになってしまった。
この時詐欺と気づかずに、警告に表示された電話番号に電話してしまったとしても、焦らずに次の対処を行えば被害を最小限に抑えることができます。
ちなみに「010」は海外の電話番号で、よくある詐欺の一種です。
落ち着いて、一つずつ対応していきましょう。
1. 通話記録を確認して、通信会社にすぐ連絡する
海外の詐欺番号に電話をかけると、知らない間に高額な通話料を請求されることがあります。
詐欺業者は特別な番号を使って、通話料に不正な料金を上乗せしてくることがあるため、すぐに対応するようにしましょう。
まずは、スマートフォンや家の電話の通話履歴を確認し、該当の海外番号にかけた時間や通話時間をメモしましょう。
次に、すぐに通信会社に連絡して、どのような状況で電話をかけてしまったかを説明して、どうしたらいいのか相談しましょう。
通信会社によっては、詐欺と認定された場合、通話料金を免除してくれることもあります。
また、今後同じようなことが起きないように、「国際通話のブロック」を依頼することもできます。
例えばauでは、アプリから国際電話をブロックすることができるようになっています。
これで、間違って再び海外の詐欺番号にかけてしまうリスクを減らすことができます。
他のキャリア・固定電話もブロック出来る方法がありますので、こういった方法でブロックすることも必要ですね。
2. 銀行やクレジットカード会社に連絡する
詐欺師は、電話中に個人情報(たとえば、クレジットカード番号や銀行口座の情報)を聞き出そうとします。
海外の詐欺は特に危険で、聞き出された情報がすぐに不正利用されることがあります。
早めに対応することで、不正な取引を防ぐことができます。
もし電話中にクレジットカード番号や銀行情報を伝えてしまった場合、すぐにカード会社や銀行に連絡してください。
カードの利用を一時停止してもらうか、カードを凍結することで、万が一不正利用されても被害を防ぐことができるので、「サポート詐欺にあったかもしれない。カード情報を相手に伝えてしまった」と相談しましょう。
クレジットカード会社は通常、24時間対応の不正利用専用窓口を設けています。
最近では、銀行もリアルタイムでの取引監視サービスを提供しており、怪しい動きがあればすぐに通知が来るようになっているので、すぐに連絡するようにしましょう。
地域の消費生活センターに相談する
これは私が実際にやった方法です。
サポート詐欺はよくあることで、なかなか防ぐ事ができません。
電話をかけてしまった場合、どう対処していいか相談してみてください。
どんな状態になったのか、何か気をつけることはあるのかについて教えてくれます。
ひたすら「無視」
私も住んでいる地域の消費生活センターに相談してみました。
こういった詐欺はよくあることらしく、担当の人は手慣れた様子で私に説明してくれました。
私は相手が出る前に電話を切ったので、特に遠隔操作やデータを抜かれることは心配ない、ということでした。
ただ相手に電話番号だけは知られているので、電話はかかってくるかもしれませんね、ということでした。
何があっても無視していいよ、ということでした。
怪しげなメール(携帯番号で来るメール)にも全て無視でOK、ということだったので、
- 知らない電話番号は出ない
- 知らないメールはアクセスしないで迷惑フォルダへブロックする
という対応でOK,とのことでした。
電話番号はブロックすればいいので、知らない番号や国際電話はブロックということをしっかりと徹底すれば最低限防げるということで対応していきましょう。
遠隔操作アプリをインストールさせられてしまった場合の対処法
「異常なアクティビティによりWindowsがロックされました」などの偽の警告に騙されて、遠隔操作アプリ(リモートデスクトップアプリ)をインストールしてしまった。
もし詐欺だと気づいた時には、即座に行動する必要があります。
遠隔操作アプリを通じて第三者があなたのパソコンにアクセスできるようになると、個人情報の漏洩や不正アクセス、さらには不正な操作による金銭的な損失が発生するリスクがあります。
以下に、実際の事例を踏まえつつ、具体的な対処法を解説します。
遠隔操作されると
ここで紹介する動画は、実際にサポート詐欺の電話番号にかけるとどうなるか、という事例紹介です。
カタコトの日本語の外国人に言葉巧みに遠隔操作アプリをダウンロードさせられ、気づいたら情報を抜かれてしまっている。
個人情報などが抜かれてしまってからでは色々と問題が起こり困りますよね。
ここからは遠隔操作アプリをダウンロードしてしまった場合の対処法を場合に応じて紹介していきます。
1. インターネット接続を切断する
もし操作の途中で「これは詐欺だ」と気づいた時、すでに遠隔操作アプリをダウンロードしてしまった、ということがあります。
遠隔操作アプリをインストールした後は、詐欺業者が即座にリモートアクセスを行い、パソコン内のデータや操作に介入する可能性があります。
詐欺師は、クレジットカード情報やパスワードを盗むためにファイルを閲覧したり、画面操作を行うだけでなく、パソコン自体を完全に乗っ取ることさえあります。
被害を防ぐためには、インターネット接続を切断して、リモート操作を不可能にすることが最も迅速かつ効果的な手段です。
Wi-Fiを使用している場合は、ルーターの電源を切るか、パソコンのネットワーク設定からWi-Fiをオフにしてください。
有線接続の場合は、ケーブルを直接外します。
これにより、相手が遠隔でパソコンにアクセスする手段を遮断できます。インターネット接続が切れると、詐欺師はその瞬間からパソコンにアクセスできなくなり、即時的な被害拡大を防ぐことができる可能性が高まります。
実際に、遠隔操作アプリをインストールさせられたある被害者のケースでは、詐欺師がパソコンを遠隔で操作し、銀行口座にアクセスしようとしました。
被害者が気づき、インターネット接続を切ったことで、それ以上の被害は防がれました。
もし接続を切らなければ、詐欺師は口座から金銭を不正に引き出していた可能性があります。
このように、インターネット接続を素早く切断することが、第一の重要なステップです。
2. 遠隔操作アプリのアンインストールとセキュリティソフトのスキャン
インターネット接続を切断した後も、パソコンに遠隔操作アプリが残っている限り、再接続すれば再び危険な状態に戻る可能性があります。
詐欺師があなたのパソコンに再びアクセスしないように、リモートデスクトップアプリを完全にアンインストールし、その後、セキュリティソフトでパソコン全体をスキャンする事をおすすめします。
ここからやったほうがいい事を解説していきます。
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アプリのアンインストール
パソコンの設定から「アプリと機能」に移動し、インストールされている遠隔操作アプリ(例: TeamViewer、AnyDeskなど)を探します。
見覚えのないソフトウェアがインストールされている場合も同様に、確認してすぐにアンインストールしてください。 -
セキュリティソフトの使用:
アンインストール後は、必ず信頼できるセキュリティソフトでフルスキャンを実施します。これは、遠隔操作アプリ以外にも、マルウェアやスパイウェアがインストールされている可能性があるためです。スキャンによってこれらの脅威を検出し、削除することで、パソコンの安全を確保することに繋がります。
実際にも誤って詐欺サイトから遠隔操作アプリをインストールしてしまい、重要なビジネスデータにアクセスされる危険が生じた事例があります。
この時幸いにも、速やかにアプリをアンインストールし、その後のセキュリティスキャンによって他の不正なプログラムも検出され、被害は最小限に抑えられました。
PC情報処理推進機構へ相談
実は総務省は、「PC情報処理推進機構」という独立法人が存在します。
この機構では、サポート詐欺などの実際の事例や被害の詳細などをHP上で紹介しています。
また、こちらでは電話やメール、FAXなどで「安心相談窓口」があるので、こちらに問い合わせをして対応を仰ぐことも可能です。
この時、以下の内容をまとめておくと、スムーズに対応を案内してもらいやすくなります。
- 被害にあった端末の種類(パソコン、スマートフォンなど)
- 被害にあった端末のOS(Windows 10、Androidなど)
- インストールしているセキュリティソフトの名称
- 他に相談をした窓口や機関はあるか
- 時系列を含めた具体的な事象はどのようなものか
- ウイルスまたは不正アクセスが原因と判断した理由
- 利用しているクラウドサービスの名前
【電話対応の場合】
電話番号:03-5978-7509
受付時間:10:00~12:00 13:30~17:00(土日祝日・年末年始は除く)
<注意事項>
- 相談は1回あたり30分以内
- 通話内容(音声)は記録
- 通話料はこちら負担(相談のみ無料)
【メールの場合】
E-mail:anshin@ipa.go.jp
<注意事項>
- 宛先(To)欄に件名「例:サポート詐欺対応相談」を入力する
- メールを受信後5営業日以内で返信
- 大量または大きなサイズ(目安として3MB以上)のファイル添付メールは送信不可
- フィルタリング設定をしている場合「ipa.go.jp」ドメインのメールを受信設定しておく
- 特定電子メール法に違反するメール(いわゆる迷惑メール)の送信はしない
他にも時間はかかるものの、FAXや郵送でも相談を受け付けています。
なお、こちらの機構は面談などの直接来訪や下記の相談を受け付けてはいないので気をつけておきましょう。
- 法的解釈に関する相談
- 電磁波や電波に関する不安・苦情
- インターネットサービスの品質や役務不履行に関する相談
- 契約・支払い方法に関する相談
- 個別の依頼に基づく端末やログの調査、その他調査行為全般の依頼
- 特定の製品やサービスの紹介またはそれらに対する良否の質問
- 他組織への連絡や通報などの仲介
- 犯罪者の検挙、事件捜査の要望
- パソコンやスマホの基本操作や手順等の案内
詳しくは公式サイトを見ておきましょう。
パソコンの修理業者へ依頼
私はパソコンの知識が皆無なので、実際にこの被害にあった時、「変なことをしてパソコンに何かあったら大変だ!」ということで、パソコンの修理業者の専門家へ問い合わせして対応してもらいました。
幸い私の場合は遠隔操作アプリをダウンロードしていなかったのですが、もしアプリをダウンロードしていた場合、どのデータを抜かれたり操作されているのかがわからないと不安ですよね。
プロの業者にお願いすれば、お任せするだけで悩みを解決してくれます。
これ以上困ることが無いよう、パソコンのプロにお願いしておくのも一つの方法ですよ!
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おわりに
もし海外の詐欺番号に電話してしまっても、まずは冷静に対応することが大切です。
通信会社に連絡して通話料金の確認をし、さらに銀行やクレジットカード会社に連絡することで、不正利用を防ぐことができます。
もし振り込んでしまった場合は、振込先の銀行に連絡して送金を止めてもらうことも必要になるかもしれません。
また、システムが復元したら、パソコンやネットバンキングなど、重要なサイトのパスワード変更と二要素認証の設定をしておきましょう。
被害を最小限に抑えるためには、早めの対応が鍵です。
落ち着いて、順番に対応すれば、しっかりと守ることができますよ。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!