子どもも小学生になって少しずつ成長しているなあとうれしくなること、たくさんありますよね。
ただ、小学生になっても、なかなか噛む癖が抜けないなあ…となって心配になることはありませんか?
小さいころから噛む癖があったけれど、小学生になっても直らない・・・
どうしたらいいの?
今日はそんなときの対処法などについても紹介していきます。
友達を噛む小学生への対処法!
子供が小学生になっても噛みつく。
それは本当に困りますよね。
親や兄弟でも困りますが、お友達に対して噛みついてしまうと、相手を傷つけてしまうので何とかやめてほしいという気持ちになりますね。
一朝一夕ではいかないのですが、コツコツと教えていくことで、少しずつ改善していくことができます。
①噛みつく前に声をかける
お子さんをちょっと良く観察してみましょう。
だいたい「ここまで来たらそろそろ噛みつくかな~」と思うタイミングやきっかけ、サインなどがあるはずです。
我が家の子どももよく噛みつきがありました。
本当によく噛んできましたが、観察していると下のようなタイミングで噛みつきが始まります。
- 兄弟げんかをした時
- 親がかまってくれなくて、こっちを向いてほしい時
- 喧嘩をして仲直りしたいとき
- ストレスが溜まっている時
色々とありますが、どれも何となく子どもを見ているとわかるようになってきます。
毎回噛みつくタイミングやきっかけがわかってきたら、噛みつく前に一度声をかけましょう。
そして子供の言い分を聞いてください。
噛みつく以外の方法でその問題やしてほしいこと、喧嘩の諫め方などがあるはずです。
それを噛みつく一歩手前で止めることができれば、誰かがケガをしなくてすみます。
まずは子どもに「どうしたの?」と声をかけて止めてあげましょう。
②噛みつくと何がいけないのか話す
こちらは噛みつく前、または噛みついてしまった時、あくまでも冷静になれる時に話しましょう。
- 噛みつくとなぜいけないのか
- 噛みつくとどうなってしまうのか
- それによってどんな思いがするのか
そういったことを子どもに何度も伝えるようにしましょう。
子どもも「わかっているけれどやめらない」場合と、「本当の意味でなぜ噛んではいけないのかがわかっていない」場合があります。
後者の場合は、「なぜ噛んではいけないのか」ということがわかれば、「なるほど!」と意識して噛まないようにしてくれます。
噛みつかれたことによって、親はとても悲しいし痛い思いをするからやめてほしい、ということを相手にしっかりと伝えるようにしましょうね。
③キッパリと「痛いからやめて!」と言う
噛まないように伝えても、なかなかそれを治すことができないのが子供です。
ただ、噛みつかれた時はキッパリと「痛いからやめて!」と伝えるようにしましょう。
「やってはいけないんだ!」ということが相手にも伝わりますし、相手が嫌な思いをしている、ということを直に伝えることができます。
ただ、「やめて!」の一言だと、なぜやめてと言われるのかがわからない場合があります。
さらに自分を否定されるような気持にもなってしまいがちなので、必ず「痛いから」と理由を伝えるようにしましょう。
④噛みつくのをやめたらしっかりほめる
そしてここは必ずするようにしましょう。
噛むのをやめたり、噛まずに相手に気持ちを伝えられたりした際には、必ずその行為をほめてあげるようにしましょう。
子どもは無意識に噛んでいることもあります。
その行動をやめるだけでもかなりの勇気と努力が必要です。
何よりもその行為から抜け出そうという決意をぜひ褒めてあげてください。
子どもは褒められることが大好きです。
「噛むよりもこっちの方がうれしいし褒められるぞ」と気付くと、噛むよりも他の行動でカバーしようと意識し始めます。
そうなると素晴らしいサイクルが生まれ、だんだんと噛まなくても大丈夫になってくることになります。
何度も繰り返して行きつ戻りつを繰り返しながら、少しずつ噛みつかなくてもいいように成長を見守りながら進んでいきましょう。
なぜ噛み付くのか原因は?
子どもが小学生になっても噛みつきをやめない。
なぜ・・・?と気になることは多いですよね。
考えられる原因はいくつかあります。
ここからはそれについて解説していきます。
①癖になっている
小学生になっても噛みつきをやめない。
ということは、幼いころからよく色々なものを噛んでいたことはありませんか?
噛みつきが多い子どもは、幼いころから様々なものに噛みついていることで、噛みつくことに対してあまり罪悪感や抵抗がありません。
そのため、無意識的に噛んでしまったりすることがあります。
「良い」「悪い」といった観念なく、ただ無意識に噛みついてしまうことが考えられます。
根気よく伝えていくことで少しずつ改善していくことができます。
②噛みつくことで相手に自分の気持ちを伝えられるから
噛みつくことで、子どもがどんな気持ちか伝わってくることはありませんか。
子どもは相手に噛みつくことで「嫌だった」「かまってほしい」という気持ちを伝えようとすることがあります。
それは言葉で言うよりも、噛みついた方が伝わりやすい。
それを子どもは身をもって知っています。
だから噛みついてしまうのです。
「わかってほしい」という気持ちの表れも噛みつきの理由の一つです。
③言葉で上手く伝えられない
子どもが噛みつきをする時、喧嘩をしている場合であれば言葉で上手く伝えらないもどかしさを解消するために噛みついていることもあります。
言葉が上手く出てこない、伝えられる言葉が見つからない時に、「言葉で伝えるよりも早く伝えられる」と子どもが思っていると、噛みつきと言う行為になってしまうこともあります。
もしこれが原因であれば、少しずつ言葉が増えていき、自分の気持ちが説明できるようになってくると減ってくるようになります。
④愛情不足
こちらはよく言われることですが、子どもが欲しい量の愛情を、親が注ぎ入れていない時に噛みついてしまうことがあります。
- 仕事で忙しい
- 余裕がない
- 精神的に悩んでいる
親がどうしても子供の相手ができない場合、そのさみしさが噛みつきと言う行為になって現れることがあります。
子どもとしたら「僕を見てほしい」と言う表れなんでしょうね。
こういったことが原因であれば、いつもより5分でも多く、お子さんと一緒にいる時間を増やすことや、お子さんの話を聞いたり、ぎゅっと抱きしめてあげてください。
子どもは安心して見たされると噛みつき行為に表す機会が減るようになります。
⑤相手に何としても勝ちたいという気持ちがある
お子さんの性格で、「相手に勝ちたい」という思いが強いことはありませんか?
お子さんが喧嘩したりした時「相手にどうしても勝ちたい」と言う気持ちが強いと、噛みつきと言う行為が出てきます。
叩いたり蹴ったりするよりも手っ取り早く勝敗も付く上、何より相手の戦う意欲をなくすことができます。
戦い方としてはかなり効率的で相手へのダメージが強いことを子どもが良く知っているのです。
こういった時は
- 「手を出した時点でどんな理由があってもこちら側が悪くなること」
- 「本当に勝ちたい相手なのか」
- 「手を出して勝って本当に勝ったことになるのか」
といったことを子どもにヒアリングし、それをしたら結局はこちらが負けになってしまうよ、ということを伝えるようにしましょう。
⑥面白い
これは私の子どもの事例であったのですが「噛むことで相手が嫌な顔になったり泣いたりするとスッキリするから面白い」と話していました。
こういった場合は、何か最近ストレスや悩みとなることがないかを振り返ってみたり、本人に聞いてみるようにしましょう。
案外、忙しすぎて好きなことができない、やりたいことができないイライラから噛みつきをしてしまうこともあります。
もしこういったことが理由の一つであれば、噛みつくことではなく他の方法で発散させるようにしましょう。
そして冗談半分で噛みついているのであれば、それはしてはいけないことだとキッパリと伝えるようにしましょう。
ここで親が矯正してあげられるポイントとしては
- 一旦噛み付くのをやめさせる
- 冷静にさせる
- 話しをする
- 面白くないということを伝える
ことをしていきましょう。
親の声掛けの仕方も紹介!
子どもの噛みつき行為が続いている時、親の声かけも非常に重要です。
どんな声かけをしていけばいいのかをご説明しますね。
①噛むことは小さな子供がすること
子どもがもし相手に噛みついたら「それは小さな子供がすることよ」と言葉をかけましょう。
「あなたはもう大きいのだから、噛みつくことよりほかにもっと伝えられることがあるでしょ?そっちを使って伝えてほしいなあ」と言葉をかけましょう。
「噛むこと」よりも「言葉で伝えることの方が伝わる」ことを伝えましょう。
②噛んだら「何か困っているの?」と心の内を聞いてみる
噛みつきをしていた場面に出くわす、噛みつこうとしたのを止めた場合、「何か困っているの?」と子どもの気持ちを聞いてみましょう。
そういった場合「喧嘩で勝ちたかった」「相手に嫌なことを言われてむかついた」「ママに言いたいことがあった」という、お子さんの言葉にならない気持ちが奥底にあることが多いです。
噛みつきの裏にある気持ちを親が聴き受け止め、言葉にすることで、子どもは「こういったことがあった場合、こんな風に言葉にすればいいんだ」と噛みつき以外の対処法を学ぶことができます。
噛みついたからダメ、というわけではなくて、その奥の気持ちを引き出し、対処法を根気よく教えていきましょう。
③落ち着いて、深呼吸しよう
噛みつきをするとき、子どもはなぜかいつもとは変わって、少し興奮状態になっていることが多いです。
そのため、こちらが止めても話を聞いていなかったり、泣いてしまうこともあります。
まずは「落ち着いて。ひと呼吸してから話そうね」と抱きしめて気持ちを落ち着かせるように声をかけましょう。
落ち着くと「何で自分は噛みついたんだろう」と思うことも出来ます。
興奮状態ではなかなか気持ちを伝えることも難しいので、必ず落ち着かせてから話をするようにしましょうね。
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おわりに
今日は小学生の子どもが噛みついてしまうことについて書いていきました。
実は私の子どもも、小学生になっても噛みつきがやめられないことで悩んでいました。
子ども曰く「噛みついて相手が注目したり、泣いたりするのが楽しい」
「喧嘩に勝ちたくて噛んでしまった」と話していたので、なるべく子どものストレスをため込まない生活や、喧嘩の時にはどうしたらいいのかを根気よく話したりしていました。
そのおかげがあってか、噛みつきは半年くらいで落ち着き、今は噛みつきもなくなりました。
噛みつき行為はなかなかスパっとなくなるものではありません。
ただ、少しずつですが改善していくことも出来ます。
諦めないで、お子さんの笑顔を見るために色々と試してみてくださいね。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!